「内発的動機づけ」を後押ししたものもたくさん出てきました。
例えば、有名な「アンダーマイニング効果」です! これは、内発的動機付けで行われていたことに、物質的・金銭的報酬などの外発的動機を与えると、やる気を失ってしまうという心理現象です。これも、(デシ&レッパー)さんですね、、、
また、ダニエル・ピンクが「TED」で(やる気に関する驚きの科学)として講演したり、「モチベーション 3.0」などの書籍で紹介したりしました。
そして、
教育界では、外発的動機づけ は“悪” という雰囲気になった!
教育界では、内発的動機づけ が最も大事!
というような状況が20年以上続きました。
そして、内発的動機づけ を高める様々な方略や考えが開発され実施されてきました!
・ アンドラゴジー ・ エンゲージメント ・ アクティブラーニング
・ 自律性(アイデンティティ) ・ 21世紀型スキル ・ メタ認知
・ レジリエンス ・ 省察、リフレクション、インサイト ・ウェルビーイング
・ ビジョン、クリエイティブ、バリュー ・ フロー、アハ体験
・ ARCS ・ 成功体験、目標達成、自己効力感 ・コーチング
・ 失敗から学ぶ ・ GRIT ・ マインドフルネス ・ 脳科学
こういったことに多くの企業やアカデミアが取り組んで、多くのお金と労力をかけてきました。
ところが、「内発的動機づけ」 を高める様々な方略や考え実験・実践はしたけれど・・・思ったような成果が全くと言っていいほど上げられませんでした。
すると、言い出しっぺのデシ&ライアン(2017)さんたちが、手のひらを返したように下記のようなことを言い出します。
仕事は生きるための収入の源であるが、自己実現や個人的満足感を得るための一つのかたちでもあり、「外発的動機づけ」も「内発的動機づけ」もともに働いている。
仕事や学習の動機づけは、「内発的動機づけ」だけから構成されるのではない。
おまけに有名になった「アンダーマイニング効果」も、実はごく少数の子供に対して行われた限られた実験であるという 事実が広まり「アンダーマイニング効果」、「内発的動機づけ」信ぴょう性が失われました。
そして、「内発的動機づけ」の「神話」は脆くも粉々に崩壊してしましました。
では、続きは次回に、、、