louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「表層学習」を小馬鹿にする何も考えない専門家

今回は、 ”「表層学習」を小馬鹿にする何も考えない専門家  ”  というテーマで少し考えてみます。

 

「表層学習」を小馬鹿にする何も考えない専門家

いつの時代からか、


「学習」は ”深く ”


という風潮がデフォルトになったように思います。


そういった流れに乗って、教育専門家といわれる偉い人たち(?)が、


”「表層学習」なんて意味がない  ”


と、挙って言い出しました。


しかし、「表層学習」は、少なくとも学校教育(小学校~高校)には必須であり、決して ” 悪 ” ではないと思うのです。


(表層学習)


知識や情報を短期間で覚えることを目的とした学習スタイル。

試験やテストなど、特定の目的のために必要な情報を一時的に記憶する際に用いられる。

情報の記憶や再生には効果的ですが、理解の深さや応用力には限界がある。


・特徴

 

 >短期記憶を重視

 >表面的な理解に留まる

 >応用や創造的な思考には不向き

 >即座に知識を取得できる

 >特定の試験や短期的な目標に有効

 >知識の保持期間が短い

 >深い理解や応用力が不足


という内容です。


これは何度でも記しますが、現在の少しでもいい(?)上の学校(中学、高校、大学)に行くためには、「必須の学習」であるわけです。


” このような学校構造 ” を全く無視して、AIの影響や、トレンドに乗って,


"「表層学習」を小馬鹿にする専門家やメディア、先生様 " 


がどんどん増えてきました。


勿論、芸術やスポーツ、工業的な専門を目指す人たちにとっては中学、高校(高専)で “ 深い学び ” を目指しますし、そういった人たちには専門家の提言も外れてはいません。


しかし、ほとんどの小中高の生徒は、大学に入るまでは専門的な深い学びをする ” 必要 ” はないわけです(自分で深く学ぶのは自由ですが)。単純に上の学校へ行くだけの ” 競争 ” ですからね?


それなのに、テレビなどのメディアで専門家は、


” これからの教育・学習には、「探索」や「深い学び」というモノが重視され、小学校の頃からそういったことを取り入れている先進的な学校もあります! ”


などと、煽るわけです。


” この国自体が右肩下がり ” になっている状況ですから、現在を脱却して進歩を目指すということは大事なことだとは思います。

再び先進国に返り咲くためには、卓越した専門知識を持った人たちの創成・育成は必要でしょうね?


しかし、この国の実状はどうでしょう?


” 東大生の就職先はコンサル ”

” 高校卒業後すぐにミネルバ大学に入学! ”


という、本末転倒な状況になっているわけです。


企業で働いたこともない人がコンサル、、、、専門知識もなくリベラルアーツのみを学ぶ、、、、という。


つまり、何が言いたいかというと、” 学校構造を変えられないのであれば ”


小学校~高校までは、徹底的な「表層学習」をし、

大学では深い専門知識の学習を、、、


というくらいのことを ” 専門家 ” であればアピールするべきだと思うのです。


もしくは、” 本気で「学校構造」を変える取り組み ”  を提言し続けてほしいと思うのです。


その昔、


” ブラジルで生きようと思うならサッカーをやるしかない ”

 

とか、


” メキシコでの伸し上るならボクシングかマフィア  ”


といわれたような状況が、 ” この国のほんの少し先の未来 ”  であるような気もするのです。