louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「ケアレスミス」をなくすには? に固執しなくてもイイ!

今回は、テスト等でのケアレスミスについて考えてみます。


テストで「ケアレスミス」をしたことがない、という人は恐らく皆無ではないかと思います。


それでも、99点を取った子供の親は、

 

ケアレスミスをなくして、次は100点を取れるように!」

 

と子供に言います。


さて、ケアレスミス」をなくすことは可能でしょか

ケアレスミス

教育関連企業アカデミアケアレスミスについて言及することが多いのですが、その説や方略を見てみると、??? となるものも多く、結構いい加減な扱いをされているような気がします。


ということで、ケアレスミス関連の情報を整理してみます。


ケアレスミス

不注意によって起こる間違いのこと。
 
「careless」の意味である「不注意な」「軽率な」のとおり、よく考えればわかるのにうっかり間違えてしまうことや、問題の読み間違いや都合のいい解釈などの勘違い・思い込みによって起こるミスを指す。


ケアレスミスをする原因)


・睡眠不足

十分な睡眠を取っていないと、注意力や集中力が低下し、ミスを犯す可能性が高まる。


・緊張しすぎ

テストに対するプレッシャーや緊張感は、集中力を散漫にし、ミスを引き起こす可能性がある。


・準備不足

テストの内容に対する理解が不十分であると、問題を正しく理解するのに時間がかかり、それがケアレスミスにつながる可能性がある。


・時間管理が苦手

テスト時間内にすべての問題を解くのに必要な時間を見積もるのが苦手な人は、急いで解答するためにミスを犯す可能性がある。


マルチタスク

複数の問題を同時に考えてしまうと、それぞれの問題に対する注意力が散漫になり、ミスを犯す可能性がある。


・自己確認が不足

問題を解いた後で、自分の解答を再確認する時間を取らない人は、初めて見落としたミスを見つける機会を失う。


ケアレスミスを起こす人の傾向)


・たかがケアレスミスと軽く考えている

・体調不良が原因

・知ったかぶりによる慣れ

・時間的余裕がない

・早とちり

・理解不足や記憶違い

・問題文の指示文の読み間違い

・計算間違い


ケアレスミスをなくす方法)


・指差し&小声でつぶやき、写し間違いを防止

・積極法と消去法のセットで答えを選ぶ

・設問の条件に印をつけて確認

・簡単な計算こそ慎重に

・符号は移項直後に慎重に確認

・公式を書き出してから数値を代入

・忘れそうな条件は解答欄付近にメモ

・頭の中だけで考えず、図を描いて考える

・ミスを記録するノートを作る

・人の失敗から学ぶ


といった具合です。


また、本当は何点とれてたか? などと言い出し、


・本当のケアレスミス、完全なケアレスミスで失った得点を計算する。

・得点化することでケアレスミスがなければ、どれくらいの点数があったかが分かる。


といった方略も結構一般的になっています。


確かに、テストの見直しで、理解していることと理解していないことを認知することは必須です。

しかし、それで上記の計算をして、

「99点だったけれど、本当は100点」

とする方が新たなケアレスミスを誘発するようにも思います。

「99点」という結果は変わりません。


また、ケアレスミスが多い人の ”行動から予測” 、、などというわけのわからない理論も出てきます。


・相手の目を見て話さない

・アドバイスを聞こうとしていない

・相手の話にかぶせる

・相手が話す時間は自分が考える時間だと思っている

・字を丁寧に書かない

・指示されたことを後回しにする

・時間に追われ普段から余裕がない

・確認する癖がない

・メモを取らない

・思い込みが強く自信過剰である


もうここまでくると、サイキックとか占いの世界ですね?


テストで「ケアレスミス」は無くならない!


そう開き直った方が逆にいい方向にいくのではないか?

と考えたりもします。


勿論、”まずは知識を正しく習得する”、そうすれば ”見直しの時間もできる” でしょうし、、、、、

 

といったくらいでいいのではないかと思います。


どんなに訓練しようが、気を付けようが「ケアレスミス」はおこります。

気にしない、、ことが最もいい方略ではないでしょうか?