今回は、「ゴーレム効果(Golem effect)などの信憑性 ~ 心理学も科学 ~」 というテーマで少しだけ考えてみます。

人の心理というのはほんとうに不思議なもので、自分自身が意図しなくても自然とそう考え、行動してしまう、、、ということが多々あります。
以前記した「ピグマリオン効果」は教育だけでなく、いまだにあらゆる分野でよく取り上げられます。
その「ピグマリオン効果」の逆の「ゴーレム効果」についてはバーナード・ショーが扱わなかったせいか(?)、あまり語られません。
しかし、量的(?)に考えると、「ゴーレム効果」を受ける人の方が圧倒的に多いと思うのです。
(ゴーレム効果:Golem effect)
他者からの低い期待や否定的な評価を受けることで、その人のパフォーマンスや成績が実際に低下してしまう心理学的現象。
アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールが1969年に提唱。
「ピグマリオン効果」の対義語であり、自己成就予言の一種。
由来ユダヤの神話や伝承に登場する、泥から作られた空想の巨人人形「ゴーレム」が名前の由来。ゴーレムは呪文で動くものの、額にある文字を消すとただの泥に戻ってしまうことから、他者からのネガティブな関わりによって能力が失われていく様子に例えられている。
教師と生徒を対象にして実験が行われた結果は、教師の期待度が低い子供は、次第に成績が低下していった。この結果を考察して、ゴーレム効果を提唱。
(ゴーレム効果の種類)
・絶対的ゴーレム効果:上司や指導者などの特定個人から低い評価や否定的な言葉をかけられ続け、本人の成績が下がる現象。
・相対的ゴーレム効果:本人の能力が高くても、評価の低い集団やチームに所属することで、業績や成果が下がってしまう現象。
さて、その信憑性は? というと、やはり曖昧ですね。
「理論としてはあるが、実証研究での再現性や効果の大きさには慎重な議論が続いている」というのが学術的な位置づけだそうです。
それはそうですよね、、、、
心理学全般の宿命というか、課題は、
” 理論を証明するための実験は行っているが(n数は少ない)、かならずしも仮説どおりにはならないことを他者が経験、実感する、、、”
ということです。
いまでも「心理学を科学とは認めない」という人は多くいます。
しかし、ある一定の条件下で実験を行い、それが証明されたのであれば、その理論は正当なモノであり、「科学である」と思うのです。
様々な心理学の理論や実験を知る前は、私自身も「心理学なんて・・・」と何となく思っていました。
確かに、あまりにもいい加減な心理学の理論(都市伝説擬きの)もありますが、世に出ている心理学の理論のほとんどは仮説の証明がちゃんとされた「科学」であるように思います。
今回取り上げた「ゴーレム効果」も「ピグマリオン効果」も多くの人が実感してきたモノの1つではないでしょうか?
勿論、天邪鬼な思考の人たちは外部からの影響に対抗しようとして、逆の結果をだすこともあると思いますが、、、
「ゴーレム効果」「ピグマリオン効果」というのは、教育の分野では、教える側の人たちの心理にスポットが当てられます。
しかし、教育を実施する側の人間は敢えてそういった意識を無くすことが求められます。
学習者の真正な評価を行い、その評価をもとにシステマティックに教育の方略をデザインすることが必要です。
誰だって、「やればできる子」なんです。
それを、見た目、言葉使い、態度、、、などなどで意味不明の評価を下し、「ゴーレム効果」「ピグマリオン効果」を引き起こしてしまう、、、ということは避けなければなりませんね、、、








