louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「ケアレスミス」をなくすには? に固執しなくてもイイ!

今回は、テスト等での「ケアレスミス」について考えてみます。 テストで「ケアレスミス」をしたことがない、という人は恐らく皆無ではないかと思います。 それでも、99点を取った子供の親は、 「ケアレスミスをなくして、次は100点を取れるように!」 …

「イエナプラン教育(Jena-Plan)」について ~ やるなら寧ろ大学で ~

今回は、以前紹介した「モンテッソーリ教育」に近い考え方の「イエナプラン教育(Jena-Plan)」について考えてみます。 「モンテッソーリ教育」ほど有名ではないですが、ヨーロッパでは熱心に行われている国もあるようです。 (イエナプラン教育) ドイツのイ…

「リベラルアーツ」と「専門性」について

今回は、”「リベラルアーツ」と「専門性」”ということについて少しだけ考えてみます。 時代によって、 「専門性が大事」 であったり、 「リベラルアーツ重視」 とか、 「専門性とリベラルアーツが必要」 となったりします。 この国でも、 高度成長期は「専門…

「速読」ができればどんなにいいだろう・・・

今回は、誰もが一度はできるようになりたいと考えるであろう「速読」について考えてみます。 ”積読” せざるを得ない私などは、今でも時々「速読」ができればどんなにいいだろう? と考えます。 学習や独学の書籍などでも、よく「速読」のことが書いてあった…

「ジャストインタイムティーチング(JiTT)」 について

今回は、「ジャストインタイムティーチング(JiTT)」 について考えてみます。 「ジャストインタイムティーチング(JiTT)」は ”授業の前” に「事前の課題」を出すことが一番の特徴です。 これは「宿題」とは違って、予習と知識確認の意味があります。簡単に…

「デジタルネイティブ(digital native)」と「デジタルイミグラント(digital immigrant)」再考

今回は、マーク・プレンスキー(Marc Prensky)が発案したとされる ”「デジタルネイティブ」と「デジタルイミグラント」” ということについて少し再考してみます。 「デジタルネイティブ」と「デジタルイミグラント」でどちらが優れているかとか、どちらがい…

「人材育成」というモノ ~ そんなに大きく振りかぶらないでも ~

今回は、”「人材育成」というモノ”について考えてみます。 以前、日本e-Learning大賞 とかいう催しに教育の概要を出したところ「人材育成特別部門賞」なんていうものを貰ったことがありますが、、、 「人材育成」って、、、非常に曖昧過ぎる概念ですね? 一…

21世紀の今、「コミュニケーション能力」は「知識習得」の学習にどれほど影響するのか?

今回は、” 21世紀の今、「コミュニケーション能力」は「知識習得」の学習にどれほど影響するのか? ” ということについて少し考えてみます。 ”どのように” ではなく、”大体どれくらい ” ということです。”どのように” については、アカデミアにまかせてお…

「先生のプライド」について ~ 先に生まれただけなのに ~

新学期が始まり、毎年のように「教える人の愚痴」がSNSで山のように湧いているので、「先生のプライド」について考えてみます。 「先生」と書きましたが、小中高の教諭、大学の教授などの「教える人」の総称と思ってください。 こういった職種の人たちは、医…

「答えをみてもいい!」という方略

今回は、学習方略としての ”「答えをみてもいい!」” ということについて考えてみます。 ”完全習得学習” を実施する中で、"テストに満点合格しない" と次の学習に進めないという ”方略” があります。 これは正当過ぎるやり方で、「公文式」も「カーンアカデ…

「人材育成と即戦力」 ~ 日本の「就活」と「採用」の不思議 ~

今回は、「人材育成と即戦力 ~ 日本の「就活」と「採用」の不思議 ~」ということで考えてみます。 この国の新卒の「就活」と「採用」、そして「人材育成」と「即戦力」という思考には、あまりにも矛盾があり、そのことも影響して(それだけではありません…

「過去問は大事!」

今回は、某超有名塾講師さん(というよりタレントさん)が、 「受験対策に過去〇年分の入試試験を勉強することに、根拠はない・・・」 という意味不明なことを言っていたので、「過去問は大事!」ということについて考えてみます。 入試だけでなく、資格試験…

「スパルタ教育」が復活している、、、らしい

遠い昔、「受験戦争」だとか「スパルタ教育」なんていうコトバが毎日のようにメディアで扱われていた時代がありました。 そうです、「昭和」ですね? もう何十年も前に ”死語” となったはずの「スパルタ教育」が復活(復権)しているとのニュースを目にしま…

「逆転の発想」~ IDを目的にする ~ ということ

今回は、” ID(インストラクショナルデザイン)を普及させる ~逆転の発想~ ” ということについて考えてみます。 通常、というより ”正論” として、 ID(インストラクショナルデザイン)は、”手段” であって、”目的” ではない! と言われます。 まぁ、至極…

「ジョブ・クラフティング(job crafting)」や「経営者目線」

今回は、研修や企業内教育でよく使われる ”「ジョブ・クラフティング(job crafting)」や「経営者目線」” について考えます。 (ジョブ・クラフティング(job crafting)) 従業員一人ひとりが仕事に対する認知や行動を自ら主体的に修正していくことで、退…

「国語力」はどこまで必要なのか(とらえ方)? 

「教育・学習」の分野において、「国語力」が ”ある程度” 必要だということは誰でも理解できます。 では、その ”「国語力」はどこまで必要なのか(とらえ方)?” ということについて考えてみます。 まず、「国語力」の定義については、国が出している情報を…

「学習のアフォーダンス(affordance)・シグニファイア(signifier)」について

今回は、”「学習のアフォーダンス(affordance)・シグニファイア(signifier)」” について考えてみます。 (アフォーダンス(affordance)) ・認知心理学者のジェームズ・ギブソンによって提唱された”環境が動物に与え,提供している意味や価値”という概念…

「チームビルディング」の不必要性について

今回は、”「チームビルディング」の不必要性について” 考えてみたいと思います。 高度成長期が終焉を迎え、不況の波が押し寄せてきたころから、徐々に「チームビル ド」もしくは「チームビルディング」というコトバが巷で聞かれるようになりました。 ”業績が…

「対面」か「オンライン」か? ではない選択肢

学校はもとより、企業の研修・教育においても、常に 「対面」か「オンライン」か? という議論がなされています。 そこで、今回は ”「対面」か「オンライン」か? ではない選択肢 ”について考えてみたいと思います。 学校も企業も、かつてはほとんどが「対面…

「嫌々のOJT」考察

企業においては、多くの職種で「OJT(On-the-Job Training)」が行われます。 大概は、新入社員や部署異動の人を対象に「研修期間中」に実施されますね? 教育をする側としては、一般的且つ実践的、効果的だと考えていると思うのですが、対象者(学習者)と…

「Society」と「教育・学習」進化の相違について

このところ、”「人間中心の社会」を目指す” というコトバがやたらと叫ばれるようになりました。 これは国が打ち出している「Society 5.0」の影響が大きいですね? ということで、今回は、”「Society」と「教育・学習」進化の相違 ” について考えてみます。 …

「マルチメディア教材デザインの7原理」の前に ~ e-Learning ありきの教育・学習への苦言 ~

21世紀になってすぐに、リチャード・E・マイヤーが提唱した「マルチメディア教材デザインの7原理」が話題になり、e-Learning を行う際の基本概念のように扱われたことがありました。 今でも e-Learning業者などでは結構自慢げに話す人たちもいます。 とい…

「シミュレーションへの過大評価」について

今回は、「シミュレーションへの過大評価」について、少し考えてみます。 最も適用されている分野としては「医療」分野ですね? 全世界的に、医師や看護師といった ”命を左右する” 職業の教育では、”シミュレーション”を含んだ教育が提供されます。 また、一…

「Coursera」の努力?

ニュースで、 「Coursera、4,400の講座を日本語に翻訳し、日本の学習者に向けた新しいAI機能を導入」 というのが流れてきました。 今回は、「MOOCsの根本的な弱点」について再考してみます。 何度も記していますが、 「オンライン教育 ”最大の” 失敗事例」 …

「GROWモデル」の対象者について

今回は、スターバックスなどが社内教育制度に取り入れて有名になった「GROWモデル」について少し考えてみます。 GROWモデルは、1980年代にビジネスコーチとして知られるジョン・ウィットモアによって考案。競技スポーツの経験から、ビジネスコーチングの手法…

「統合情報理論(IIT)」と「教育・学習」について

「意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論:ジュリオ・トノーニ , マルチェッロ・マッスィミーニ」をかなり前に読みました。 まだまだ研究の初期段階のようにも感じますが、今後の世界ではこのような理論や考え方が多く出てくるようにも思います…

フランク・ザッパのコトバ

フランク・ヴィンセント・ザッパ(Frank Vincent Zappa、1940年12月21日 - 1993年12月4日)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、マルチプレイヤー、作曲家、編曲家、バンドマスター。 「一番好きなミュージシャンは?」 と訊かれれば、 「フランク…

「学習環境デザイン」について思うこと

「学習」する「環境」を整えることが非常に大事であるということがよく言われます。 「学習環境デザイン」とは、 学習者を「能動的に学ぶ存在」として捉えながら、学習環境を「活動」「空間」「共同体」「人工物」という4つの要素に分解し、それぞれを結びつ…

「好きな教科・嫌いな教科」情報提示の大きな影響(?)

先日、某教育関連企業のアンケートで、小中学生の「好きな教科」と「嫌いな教科」なんていう記事が目に留まったので、ほとんど意味はないですが、このことについて少し考えてみます。 アンケート結果としては、 (小学生の一番好きな教科) 1位「体育」 2位…

「GBS(Goal-Based Scenario)」について ~ 「学習目標」を提示した方が”いいのか?””よくないのか?”論争 ~

誰も論争をしているわけではないのですが、、、、 自分の中で少し引っかかるところがあった為、 今回は、「学習者」に「学習目標」を提示するか、しないか、と「GBS(Goal-Based Scenario)」について考えてみます。 インストラクショナルデザインの基本的な…