今回は、” 21世紀の今、「コミュニケーション能力」は「知識習得」の学習にどれほど影響するのか? ” ということについて少し考えてみます。
”どのように” ではなく、”大体どれくらい ” ということです。”どのように” については、アカデミアにまかせておきましょう。
コミュニケーション能力が、知識習得の学習に影響を与えるということは、一般的に正論とされているようです。
これは ”どのように”、”なぜ?”です。
・明確なコミュニケーション
適切なコミュニケーション能力があると、情報や知識を受け取る際に誤解や混乱を避けることができる。これにより、習得したい知識をより正確に理解することができる。
・アクティブラーニング
他人とのコミュニケーションを通じて、新しい視点やアイデアを得ることができる。これは、知識を深め、新たな情報を統合するのに役立つ。
・問い合わせる能力
知識を習得するためには、自分が理解できていない事柄や疑問点について質問する能力が必要。これはコミュニケーション能力の一部であり、これにより学習過程が向上する。
・フィードバックの利用
効果的なコミュニケーションにはフィードバックが不可欠であり、これは学習においても同様。他人からのフィードバックを理解し利用する能力は、知識の習得を助ける。
・コラボラティブラーニング
知識を習得するための一つの方法は、他人と協力して学ぶことがある。これには強いコミュニケーション能力が必要であり、共同作業を通じて多くの知識を習得することができる。
というようなことですね。
また、デメリットとしては、
・情報過多
良好なコミュニケーション能力を持つ人は、多くの情報を得ることができるが、その一方で情報過多になり、重要な情報を見落としたり、混乱を招く可能性もある。
・時間の浪費
コミュニケーション能力が高い人は、他人との交流を楽しむ傾向がある。しかし、これが過度になると、本来学習に費やすべき時間がコミュニケーションに取られてしまう可能性がある。
・他人の意見に依存しすぎる
コミュニケーション能力が高いと、他人の意見や視点を理解しやすいが、それに依存しすぎて自分自身の考えを持つことが難しくなる場合もある。
・プライバシーの侵害
コミュニケーション能力が高い人は、他人から信頼されやすく、多くの情報を共有されることがある。しかし、これは他人のプライバシーを侵害する可能性もある。
・誤解を生む可能性
言葉をうまく使う能力があると、意図しない誤解を生む可能性もある。自分が伝えたいことと受け取られる内容が異なる場合、これは混乱や問題を引き起こす可能性がある。
要は、面倒なことや、やりたくもないことに巻き込まれたりすることも多々あるということですね?
さて、そこでテーマである、
”21世紀の今、「コミュニケーション能力」は「知識習得」の学習にどれほど影響するのか?”
ということです。
前にも記しましたが、「コミュニケーション能力」は ”21世紀型スキル” にも含まれますが、
「仕事の方法」
に関する内容で、コラボレーション(チームワーク)とともに定義されています。
”「知識習得」の学習”とは関係なく、実際にチーム等で仕事を行う時に「コミュニケーション能力」は必要ですよ、、、と言っているわけで、それは当たり前ですね。
しかし、主に自分1人で行う ”「知識習得」の学習” に、どれくらい「コミュニケーション能力」が必要かというと、
21世紀になってからは、
20世紀と比べて非常に割合が下がっているように感じます。
わからないことがあれば、スマホやPCで検索すれば大概のことは載っています。ネットが無い時代には、学校で教師をつかまえて訊ねたり、塾の講師に聞いたり、参考書、関連資料を調べて、、、ということをやっていましたね。
勿論、今でもそういったことをやっている人もいるでしょうが、 ”タイパ” みたいなコトバがトレンド化するスピード重視の時代です。
殆どの人がネットで調べるでしょう?
そうなると、そこに教師、講師、友達、親、、などとコミュニケーションを取る必要はないわけです。
「アクティブラーニング、PBL、、、、などでは必要でしょ?」
確かに、そうですね。
しかし、個人的には今の時代、”グループで学習する必要性” には疑問を抱いています。
先に記したように、ネットで大概のことは調べられます。
それをわざわざグループで他人の意見、知識を吟味するということに重要性はあるのか? と思うわけです。
まぁ、そうはいっても、そういうコトがすべてムダだと考えているわけではありません。どこでどう学習できるかを限定することはできません。
ただ、21世紀に入って、間違いなく
「知識習得」の学習における、「コミュニケーション能力」の必要性は、割合が下がっているように思うのです。
AIとのチャットで「コミュニケーション能力」はあまり必要ではないですよね?