louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「学びのサスティナブル化の議論」は継続されているのか?

SDGsが世の中に出てから、「サスティナブル」だとか「持続可能な」というコトバがあらゆる場面で口にされます。 トレンドを取り入れること(?)が使命の「教育・学習」においても、 当然のように「学びのサスティナブル化」だとか、「継続的な学び」、「持…

「学習者が個人差(自分)を受け入れる」という ” 夢想 ” について

人間は一人一人違います。 その簡単な認識さえあれば、「学習者」も一人一人違うということに気づくはずなのですが、「教育」という世界においては、「教える側」の合理性や効率といったものに重きが置かれ、今現在も、集団に向けた”伝承術”を行っている場合…

「アバター」や「字幕」を使った ” e-Learning コンテンツ ” について

一昔前の ” AI搭載LMS ” などでは、よく映像での解説に「優秀そうなアバーター」が使われることがありました。 今回は、「アバター」、それと「字幕」を使った ” e-Learning コンテンツ ” について 考えてみます。 一般的な映像のe-Learning コンテンツでは…

「課題」と「問題」の再考察 ~ コトバの意味 ~

「課題」と「問題」を混同してしまっていることはないでしょうか? 前回の「教育」と「学習」の混同の流れで、今回は「課題」と「問題」について考えてみます。 何も考えていないと、 「課題」=学校で出される宿題や問題 「問題」=企業で解決しないといけ…

「教育の合理性」について ~ インストラクショナルデザインを学ぼう! ~

「合理性」 ・ 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。・ むだなく能率的に行われるような物事の性質。 要は、「理にかなっているか?」 ということで、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどの文脈では頻繁に使われますね? 何をやるに…

メリルの「IDの第一原理(First Principles of Instruction)」 ~ きほんのき? ~

原点回帰、今更ですが、、ということで、 インストラクショナルデザインの基本中の基本である、 「メリルのIDの第一原理」 について考えてみます。 (私的には、「メーガーの3つの質問」の方が好きなのですが、、、) 「IDの第一原理(First Principles of …

「GPTで学習教材やテストを生成する」というトレンド

大学や教育関連企業で今盛んに取り組まれているトレンドに、「生成AIを使って学習教材やテスト問題を作成する」というのがあります。 ということで、今回は「GPTで学習教材やテストを生成する」ということについて考えてみます。 ”ChatGPT”が出てきて、”AI(…

「学習の継続性評価」について ~ 日本の大学の成績証明書 ~

新入社員採用時、学生時代の成績を評価する企業は非常に少ないのが現状です。 一応、「成績証明書」を出してもらうものの、ほとんど参考にされないのが実情のようです。 「成績証明書」の内容の信用性等については後で触れますが、”意味不明の入社試験”や”面…

LXP(Learning Experience Platform)が企業で役に立たないわけ

コロナをきっかけとして、企業においても「オンライン学習」の需要が再度高まり、そんな中で「リスキリング」というトレンドにも押されて、LXP(Learning Experience Platform)というシステム(?)が注目されたことがありました。 今回は、”LXP(Learning …

教育が「科学」であってはならないのか?

インストラクショナルデザインはもとより、様々な教育・学習理論、手法、システム、思考が世に出るたびに、 「教育は科学である!」 という人々と、 「教育は科学であってはならない!」 という人々の間で、常に論争が毎回起こります。 今回は、「教育が「科…

「眠る授業(研修)のススメ」

授業や講義、研修などで「眠る人」っていますか? 多分、学校でも企業の研修でも必ずいると思います。 そういった場合、「教える側」はどうすればいいでしょう? そこで、今回は、「眠る授業のススメ」というテーマを立てて考えてみます。 まず、なぜ「学習…

「主体的」という、とても”魅力的な”パワーワード

「教育・学習・学び」という世界で、もう何十年も前から語られる「パワーワード(Power Words)」として、 ・「主体的」 自分自身が中心となって考えたり行動したりする様子を指す形容詞。他人に依存せず、自分で考えて行動することを強調する。自分の意志・判…

「定期テスト」の是非についての考察

少し前に、「宿題、定期テスト、クラス担任制を廃止」という方略をとった校長先生のことをメディアが一斉に取り上げていました。 書籍などもヒットし、一部の学校や企業で 「定期テスト」の是非が問われました。 勿論、それで「定期テスト」をなくすという選…

「学習ポートフォリオ」は目的によって名称を分けるべきです!

「学習ポートフォリオ」というコトバがあります。10年位前に初めて聞いた時は、「株?」とか思いましたが、、、、 勿論そういうことではなく、 「学習過程の記録や、成果データ」 のことですね。 (学習ポートフォリオ) 『学習,スキル,実績を実証するた…

「ネットで検索したら?」は「足場かけ(Scaffolding)」になるのか?

昔と違って、今の時代は「情報」に溢れています。 スマホやPCで検索すると、よほど専門的なことでなければ大概の情報はすぐに得られます。 「教育」を担当する人たちも、当然それはわかっているので、 「ネットで検索したら?」 と安易なアドバイスをしま…

「前提知識」を確認しないインストラクションばかりの企業内教育

多くのインストラクションが失敗する大きな原因の一つが、学習者の「前提知識」の欠如や誤解によるものです。 今回は、「前提知識」を確認しないインストラクションばかりの企業内教育、について考えてみます。 通常のインストラクションでは、 1.診断テス…

「ロープレ」を更に有効にする方略 ~ 自分事のロープレ ~

営業職などに向けて行われる「ロープレ」は、スキーマを獲得したり、アウトプットによる記憶の強化などの「効果」があり、ほとんどの企業で行われる「教育」の一つです。 今回は、その ”「ロープレ」を更に”有効”にする方略” について考えてみます。 通常の…

研修や授業の後半は「RSQC2」を行う!

研修や授業を行う方の中には知っているかもしれませんが、アクティブラーニングや、自己調整学習の文脈で語られた「RSQC2」という方略があります。 この方略を、研修や授業の後半に多くの時間を取って実施すれば、単なる「伝達」「聞き流し」にならない…