louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

LMS

LXP(Learning Experience Platform)が企業で役に立たないわけ

コロナをきっかけとして、企業においても「オンライン学習」の需要が再度高まり、そんな中で「リスキリング」というトレンドにも押されて、LXP(Learning Experience Platform)というシステム(?)が注目されたことがありました。 今回は、”LXP(Learning …

「NTeQ(iNtegrating Technology for inQuiry)モデル」の考察

今日は、「NTeQモデル」について少しだけ記します。 (NTeQモデル) 教育技術の一つで、コンピュータを教育に活用するための指導法モデル。 NTeQは " iNtegrating Technology for inQuiry" の略で、直訳すると「問い探求のための技術統合」を意味する。 学習…

「エキスパートインタビュー」は「学び」に転換できるのか?

様々な場面で、「エキスパートインタビュー」が行われています。 ノーベル賞受賞者や、その道の第一人者を招いて「ご講演」の後に行われたり、もっと身近なものでは、業績を上げた社員をピックアップして、その話を聞くなんてことがありますね? 勿論、エキ…

「デジタルバッジ」の行く末は、「SCORM」や「Tin Can」?

「デジタルバッジ」もしくは「オープンバッジ」を一部の企業やアカデミアが推奨しだして、それなりの年月が経ちました。 周りで「デジタルバッジ」について見聞きした経験があるでしょうか? ほとんどの人がないのではないでしょうか? 私は、その昔、熊大の…

TOTE (Test Operation Test Exit) モデル 再考 ~ Finding problems is harder than solving them ~

「TOTEモデルについて」は、以前記していますが、今回はこのモデルの問題点について再考してみます。 (TOTEモデル)とは、 >Test(テスト)- Operate(操作)- Test(テスト)- Exit(退出) まずゴールが達成できているかチェック、できていない場合は、…

「GIGAスクール構想」ってどうですか? ~ fool's thoughts ~

今日のテーマは、「GIGAスクール構想」についてです。 「GIGAスクール構想」とは、 「児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を、…

いまだに「受講率」=「教育成果」と宣伝する e-Learning 業者 ~ Pop Star! ~

何度も記しますが、e-Learning という方略がこの国に入ってきて、多分もう30年程経っていると思います。 最初は、何かわけのわからない商社みたいなところがアメリカのシステムを日本語版にして(もしくはそのまま英語仕様で)売り出す、とか、大手IT業者が…

すっかり「揺り戻された」企業内教育について ~ フリッツ&センゲよ永遠に! ~

コロナが流行り始めた頃、「「教える」から「学ばせる」に変化する レバレッジ・ポイント ~ニューノーマルは ”One-Size-Fits-All” ではなく ”Adaptive”~」というタイトルで、講演したことがあります。 その時に危惧した状況が現実になっていて、とても悲し…

マイクロラーニングってどうよ? ~ Hemingway or Saki ? ~

e-Learning のコンテンツを作る際、ポイントや案件ごとに短く単元を区切って、各コンテンツの時間は5分くらいまで、、、にするという「マイクロラーニング」は有効でしょうか? 実際の企業内教育の e-Learning の多くが10分~30分なんて感じじゃないで…

LMS 導入・運用・管理について ~ ちゃんとした管理編 ~

さて、最後は「管理編」です。 LMSを「管理」するって何? って思われる方もいるでしょう。 あらゆるシステムは「管理」が必要なのです。 といっても大したことをするわけはありません。要は、LMSやLMSを取り巻く状況をコントロールするということです。 と…

LMS 導入・運用・管理について ~ ちゃんとした運用編 ~

今回は、「運用編」です。 LMSを導入するのは、業者がやってくれます。お金さえだせばなんでもやってくれます。 しかし、導入後の「運用」については、、、、例えば、月に1つのコンテンツをアップして公開するみたいなものなら業者にお金を出せばやってくれ…

LMS 導入・運用・管理について ~ ちゃんとした導入編 ~

さて、気分を取り直して軌道修正していきます。 どうしてもe-Learning で、LMSを導入しなければならない場合についての注意点やアドバイス等について記します。 まずは、「導入編」です。 (LMSの選定) 現在、世に出てるLMS(Learning Management System)は…

「AI」 と 「教育」は別物です ~ 今の時点では ~

またしても、、またしても、「教育産業」界が「ビジネストレンド」の波に乗ろうとしています。 そう、「リスキリング」があまり流行らなかったので、今は「ChatGPT」です。 猫も杓子も「ChatGPT」となっている世の中。ハイエナのような「教育産業」界が見逃…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.8

”真正な”「事後テスト」に満点合格(100点)した人は、 「はい、お疲れ様でした!」で修了です。 では、99~0点の人は? 「再度学習」が必要になります! 学校の先生や、塾の講師の影響で、「80点以上なら合格!」とか「今回は難しい内容なので6割…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.7

「学習」が終わったら、「事後テスト」になります。 「事後テスト」は、つまりは「学習目標」を達成できたかどうかの評価であり、以前記したように「真正な学習目標」がたてられているなら、それを問うだけのことなので難しく考える必要はありません。 ただ…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.6

「動画の再生スピード」について「1.3倍が最も学習効果がある!」なんていうのは言語道断、、全く教育も学習も何もわかっていない人の発言なので、気にすることはありません。無視しましょう! 前にも記しましたが、ここで重要なことは「動画」であれ「静…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.5

「事前テスト」を無事(?)不合格になったら、さて本題の「学習」になります。 本当は、「前提テスト」から「事後テスト」まですべてが「学習」なのですが、一般的に考えられている、教える側がもっとも拘るのがここです。 正直なところ、私見としてはこの…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.3

LMSを含めた、効果的、効率的な e-Learning についての考察ですが、前回も記したように最初から「ツールを固定」することは全く馬鹿げた行為です。 LMSでも、メールでも、チャットでも、紙媒体の郵送(これだと e-Learningと呼べないんでしょうが、、、)で…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.1

(真正な)学習目標が決まり、方略を検討して、 「どうしても e-Learning が必要なら・・・」 導入するしかないですね? まぁ、ある程度の規模の企業ならLMSの2つや3つはすでに入っているでしょう? LMSなんてどれでもいいですから、あるものを使いましょ…