louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.5

「事前テスト」を無事(?)不合格になったら、さて本題の「学習」になります。

 

本当は、「前提テスト」から「事後テスト」まですべてが「学習」なのですが、一般的に考えられている、教える側がもっとも拘るのがここです。

 

正直なところ、私見としてはこのプロセスは大して重要ではないと考えています。

 

世の中にあるこの「学習」コンテンツの90%以上がムダだとも思っています(テストだけをやる”公文式”の方が100倍効果があるでしょう?)。


「動画」での解説、「静止画」を見て学ぶ、、、、

 

頭の悪い教育担当者は、常にこの選択を0:100、あるいは100:0で考え、大概は最終的に「動画」での解説に傾いていきます。

 

そこで、「しゃべり方」や「収録時間」、「音声の大きさ」、「画像の鮮明さ」、といった意味のないことに注力します。

 

ここ15年以上、LMSのコンテンツを何万も見てきましたが、、、「学習」できて、「知識習得」できたコンテンツは、ほぼ「0」です。


だって、


 単なる「ご講演座学」をビデオで録っただけ!


ですから。


「ご講演座学」というのは、つまり「学校」で行われている、先生様による一般の「授業」のことです。

 

これが、「教える」ということで、「学習」には全くなりません。

 

だから、鈴木先生を筆頭に「教育・学習」をちゃんと考えている人たちは「教えない教育」というトレンを生み出したのです。

 

でも、残念ながら「教えない教育」も、他の「ビジネストレンド」同様に、あっという間に忘れ去られてしまいました。


「教育・学習」をちゃんと考えている人たち(一般にはアカデミアの先生たち)は、ほとんど実践を行わない「研究者」なので、論文や本を出版すれば、自分の役割は終わったと考え、、、、、こういう状況になってしまっています。

 


それはそうと、「ご講演座学」をビデオに録ったコンテンツですが、よく「時間がないので倍速で見れるようにしてくれ!」というバカすぎる要望が学習者から上がってきます。


そして、多くのLMSには「動画の再生スピード」を変えるというマネケな機能が備わっています(その分、LMSの価格は上がるわけですが、、、)。

 

 

以前、動画コンテンツの作成を依頼した某会社の社長のお父さんが「有名な元コンサルOB」で(当然、そのお父さんの押し売りで仕方なく依頼したのですが、、)、教育を語りに来たことがありました。

 

この「有名な元コンサルOB」は、何十冊も本を出していて、海外のビジネス書の翻訳とかでも大儲けし、大企業の相談役とかにもなってる超有名人です。

 

その「有名な元コンサルOB」が、「動画の再生スピード」について「1.3倍が最も学習効果がある!」と、、、、、

 


こういう人たちに踊らされてしまうのも、ありがちといえばありがちですが、、、、さすがにこの時ばかりは、、、、椅子から転げ落ちる程の衝撃を受けました。

餅べーしょん?


長くなったので、続きは次回に、、