企業内教育には、PBL(Problem-based Learning)ではなく、TCI(課題中心型インストラクション)の方が有効ではないか? ということを前回に記しました。
では、TCI(課題中心型インストラクション)とは何でしょう?
簡単に説明すると下記のような感じです!
「効果的・効率的な学習とともに、現実的なコンテキストへの知識の応用と転移を重視するインストラクション」
そう、現実的なコンテキストというのが重要な点です。
よく、企業内の研修や教育では、とてもありそうにもないコンテキストをつくり、そこで問題を提起し、回答させるということがあります。
そして、前回も記しましたが、「問題解決」ではなく、 「課題中心」 の企業内教育こそ実践的なのです。
このモデルは、ある意味デューイのやり方にも似ていますし、従来の「言語情報」が第一にある方略とは逆です。
(とはいっても、記憶が必要になってくることは間違いないので、そこは勘違いしない方がいいです)
ここで、TCIの基本になる「メリルのID第一原理」を見てみましょう!
ね? これって「使えそう!」って思うでしょう?
ただ、実際には、綿密な調査や精巧なデザインをしなければうまくはいかないので安易に考えない方がいいです(適当にやると間違いなく成果が出ずに失敗します)。
現在のIDや教育理論の主流は、TCIやそのモデルが主流になってきているようです。これは、ちゃんと教育理論も学ばずに、自社のソフトやコンサルを売りたいがために「IDには限界がある!」とか、「理論ではなくて経験の蓄積が大事ですよ!」なんていうことを業者さんが吹聴したためです(私も、LMS業者から何度も聞きました。でも、その人たちは全くIDも教育理論も学んでいませんでした、、、、)。
ということで、今日は終了。
後々、下記の内容について考えていきます。