企業内教育
マーケティングの世界で有名な、「ダブルジョパディの法則」ですが、 今回は、”教育における「ダブルジョパディの法則」”というテーマで考えてみます。 元々、Double Jeopardyというのは、Double Jeopardy Lawというアメリカの法律で、同一の犯罪に対して2度…
最近のトレンドで、”人的資源 (Human Resource) ではなく、人的資本 (Human Capital) ”というのがあります。 今回は、 ”「人的資本経営」で企業内教育は変わったか?” というテーマで少し考えてみます。 大昔から、HR (Human Resource)やHRD(Human Resource…
今回は、”「人材育成」というモノ”について考えてみます。 以前、日本e-Learning大賞 とかいう催しに教育の概要を出したところ「人材育成特別部門賞」なんていうものを貰ったことがありますが、、、 「人材育成」って、、、非常に曖昧過ぎる概念ですね? 一…
今回は、「人材育成と即戦力 ~ 日本の「就活」と「採用」の不思議 ~」ということで考えてみます。 この国の新卒の「就活」と「採用」、そして「人材育成」と「即戦力」という思考には、あまりにも矛盾があり、そのことも影響して(それだけではありません…
今回は、研修や企業内教育でよく使われる ”「ジョブ・クラフティング(job crafting)」や「経営者目線」” について考えます。 (ジョブ・クラフティング(job crafting)) 従業員一人ひとりが仕事に対する認知や行動を自ら主体的に修正していくことで、退…
今日は、企業内で行われる「研修」で、盲目的に”信仰”されている「90/20/8の法則」について考えてみます。 これは企業で「研修」を企画・運営したり、参加したことがある人ならだれもが知っている、、、悪い神話(?)のようなものです。 「The Creative Tra…
入社するやいなや、「研修」というほとんど無意味なものが待ち受けていますね? 「人材育成」の名のもとに、人事部や、教育担当の部署なんかがやってきて、聞くのが苦痛な、わけのわからない「研修」をやります。 正直なところ、ほとんどが無意味なので、「…
AIが再注目されてから、以前よくやっていた”学校や会社を辞める人たちの特徴や原因”を分析する「ドロップアウト予測」がまた息を吹き返しています。 昔は、ベイジアンネットワーク(Bayesian Network)を使った「ドロップアウト予測」なんかが、学会で毎年の…
今日は「教える人」・「教える側」の「コスト意識」について考えてみます。 小中高の先生様、大学の教授・准教授様、企業内の教育担当者様、、たちは、はたして、「教育」を行う「コスト」というものを意識しているでしょうか? 年間の大枠や、研修依頼の見…
今日は、日本における「コンサルタント」について少し記してみたいと思います。 アメリカ大手コンサルタント会社を辞めて会社を起こしたり、ビジネス書ブームに乗って名前を売った人たちのおかげ(?)で、日本でも多くの企業が様々な「コンサルタント会社」…
様々な場面で、「エキスパートインタビュー」が行われています。 ノーベル賞受賞者や、その道の第一人者を招いて「ご講演」の後に行われたり、もっと身近なものでは、業績を上げた社員をピックアップして、その話を聞くなんてことがありますね? 勿論、エキ…
最近は「専門家」というコトバの意味が少し安くなってしまっていますが、今日は「専門家」は自分の「専門」で頑張ってほしい、、「餅は餅屋」というお話です。 『創造する経営(Management in Small Doses)』で有名な経営学者ラッセル・エイコフは晩年に「逆…
今日は、”創造的思考プロセス” を説いた「ワラス(ウォーラス)の4段階理論」についての考察です。 これも一時期、人材育成、人事関連で ”トレンド” になりかけたので、知っている人も多いと思います。 「パースの三分論モデル」「ヤングの五段階」「川喜田…
今日は、職場では「やる気がない」とか、「向上心がない」とかで済まされることが多い「学習性無力感」と、「マイクロマネジメント」についての考察です。 (学習性無力感:Learned helplessness) 「自分の行動が結果を伴わないことを何度も経験していくう…
インストラクションをデザインしたり、テスト問題を作る際に、昔からよく引用される理論(?)に、「覚醒ポテンシャル(Arousal Potential)」がありますね? 「人間は単純過ぎるものには快感を感じないが、複雑すぎるものには不快感を感じ、その中間に快感…
以前、「自己調整学習(Self-Regulated Learning)」について記しましたが、アカデミア界(?)では、その上(先?)に「自己主導型学習(self-directed learning; SDL)」があるとされています。 同じ学習ですが、「自己調整学習(Self-Regulated Learning…
今日は、「多重知能理論」について少し考えてみます。 「多重知能理論」は、Multiple Intelligence理論(MI理論)として、ハワード・ガードナーによって提唱されました、、、 ・・・なんてことはどうでもよくて、さっそく内容です。 要は、「知能」について…
日本企業にはCLO(Chief Learning Officer)というポジションがありません。 CLOというと Chief Legal Officer(最高法務責任者)の方がまだ少しはメジャーかもしれませんね(コレもほとんど無いとは思いますが、、、)。 今日は、CLO(Chief Learning Officer…
今日は、タイトルどおり企業内教育の根本的課題である 「なぜ学ばないのか?」 というテーマで記します。 これまで何度も、企業での学習は「仕事」である! と書いてきました。 そうです、これは学校教育と違って「義務」なんです。 本来は、「学ばなければ…
今日は、「反転授業」が失敗してしまう理由についての考察です。 「反転授業」はすでにトレンドからポピュラーになっていると思いますので、詳しくは説明しませんが、一応の定義としては下記のような教育形態をいいます。 (反転授業) 「授業で学習し、自宅…
今日は、ロバート・スターンバーグ(Robert J. Sternberg)とエレナ・グリゴレンコ(Elena L. Grigorenko)の「ダイナミックテスト(Dynamic Testing)」についての考察です。 プログラミングの「動的ソフトウェアテスト」の話ではありません。あくまで「教育」…
ここ数十年、ことあるたびに 「教育改革が必要だ!」 とか、 「日本の学校教育が劣化したから、、、」 というような言葉を見かけます。 そこで、今日は、「教育改革(Education Reforme)」ということについて、「学校教育」と「企業内教育」という視点で考…
もう20年以上前に、「ロジカルシンキング(論理的思考)」というトレンドがありました。 そして、「ロジカルシンキング」はトレンドからポピュラーなものに進化しました。 今でも、多くの企業で新人教育や管理職教育などで「ロジカルシンキング研修」なん…
PPK とは、 「実践に即した原則的な知識 (Principled Practical Knowledge)(Carl Bereiter,2014)」 「具体的な問題を解決する場面で構築される知識であり,「どうすればいいのか(know-how)」だけでなく,「なぜそうするのか(know-why)」の特徴を持ち合…
企業内の研修で、もっともよくやられているのが、「ロープレ」でしょう? 「ロープレ」については、まぁ、やらないとダメなんだろうなぁ~とは思います。 4C/IDモデルなんかでも、スキーマ取得のために必須ですし、正統派(?)の考え方としては、まず、知識…
何度も記しますが、e-Learning という方略がこの国に入ってきて、多分もう30年程経っていると思います。 最初は、何かわけのわからない商社みたいなところがアメリカのシステムを日本語版にして(もしくはそのまま英語仕様で)売り出す、とか、大手IT業者が…
大好きなセンゲの「学習する組織」の5つのディシプリンで、もっとも重要だと思うのは、やはり「自己マスタリー」だといつも思うのです。 (自己マスタリー) 個人の成長と学習に関するディシプリンであり、人生において自分が 心から求めている結果(創り出…
もう何十年も前から、企業においては、 ・優秀者:20% ・普通の人:60% ・ダメな人:20% なんていう「2:6:2の法則」が珍重(?)されてきました。 そして、上位の優秀者の「コンピテンシー」を、、、調査、分析などというほとんど無意味なことに多くのお…
コロナが流行り始めた頃、「「教える」から「学ばせる」に変化する レバレッジ・ポイント ~ニューノーマルは ”One-Size-Fits-All” ではなく ”Adaptive”~」というタイトルで、講演したことがあります。 その時に危惧した状況が現実になっていて、とても悲し…
企業内教育において、「スキーマ」って大事ですよね? でも、なんとなく”胡散臭さ”もありますよね? 心理学は最早、「哲学」ではなく、「科学」として認知されていると思うのですが、一般の社会では「迷信」や「都市伝説」と同レベルの扱いがされているよう…