louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「教育改革(Education Reforme)」についての単純な考察 ~ 学校教育と企業内教育 ~

ここ数十年、ことあるたびに


「教育改革が必要だ!」

 

とか、

 

「日本の学校教育が劣化したから、、、」

 

というような言葉を見かけます。

 

そこで、今日は、「教育改革(Education Reforme)」ということについて、「学校教育」と「企業内教育」という視点で考えてみました。

 

ところで、「教育改革」と簡単に言いますが、こういう発言をする人のほとんどは具体的に、ここをこうして、何を変えて、、、ということを言いません。
なぜでしょう?

 

そうです! こういった発言をする人にかぎって、「教育&学習」について全く学んでいないのです。

それでも、学校を経験して、「教育」をわかった気になっている「一億総教育評論家」の会員です。


そして、ニュースかなにかで見かけた「北欧(特にフィンランド)の教育が素晴らしい!」というようなトレンドに踊らされて、この国の「教育」がダメで、「改革」する必要がある、、、となるわけです。


フィンランドの教育」については、様々なところでとりあげられているので、それ自体を否定はしません。しかし、フィンランドと日本では、「文化」も「環境」も「社会情勢」も「構造」も、何もかもが違うので、それをそのまま日本の「教育」に置き換えても、何一つ改善されないと考えます。

 

また、「教師のバトン」とかのわけのわからない「愚痴」がバズって、学校の教師も参戦してしまいます、、、、(ちなみに、「教師」の愚痴は、そのまま「会社員」の愚痴と同じなのですが、、、、誰もが、自分たちだけが「特別虐げられた境遇」にいると思っています)。


とはいえ、私自身も「一億総教育評論家」の特別会員ですから、偉そうなことは言えないのですが、自分なりにここ10数年「教育&学習」についてはかなり力を入れて学んできました、、、、。

 

さて、では


「教育改革(Education Reforme)」は必要でしょうか?


無論、必要です!


学校においても、企業においても「教育改革(Education Reforme)」は必要です!

 

具体的には、


「教える」=「教育」

という間違った概念を一掃して、


「教育は学習者の支援」

という、根本理念に立ち戻ることです!

 

「From Sage on the Stage to Guide on the Side(壇上の賢人から、寄り添う案内人へ)」

 

でなければ、意味がありません。


何度も(何度も)言いますが、「学習」がメインなのであって、「教育」はあくまでサブなのです。


「教える」の起源については諸説ありますが、よく知られているのは、

 

ギリシャ時代に、字の読めなかった人たちに向けて当時の哲学者(?)たちが本を読んできかせた」

「中世の教会で、字の読めなかった信者に聖職者が聖書を読んできかせた」

 

というのが、有名ですね。


それが21世紀になっても、いざ「先生様(教師、教育担当者)」になると、とにかく「教えたがり」ます。そして、「教える」ことを「教育」だと、それが自分の「仕事」だと勘違いします。

教育改革

まず「学校教育」において「教える」ことをやめて、自分で「学ばせる」ことを主とした授業を行うようになれば、教師の愚痴も(教師の数も)減ることは間違いないことです。

「学習者主体の、、、、」とか言っても、「教えて」いてはダメですね。


正直なところ、「ご講演座学」の授業を公文式」に変えるだけで、生徒の学力は数倍進歩すると思っています(例外として、小学校低学年においては、文字や足し算、引き算等を「教える」必要はあると思っています)。

 

勿論、私もそんな「教育」や「学習」が”ベスト”だとは考えてはいません人はもっと自由で、学びたいことを学び、遊びたければ遊べばいいと思っています。

 

しかし、「学校」というものが、現在の「受験構造」に組み入れられた「フローの一部」である限り、「知識」を詰め込むことが「学習」となってしまうのは仕方がありません。

本当は、今のような「受験構造」を「解体」して、、、、というところを考えなくてはならないのですが、世界も日本も、少しでも「いい中学」→「いい高校」→「いい大学」→「いい会社」、、、、という「構造」を変えるすべはなかなか見つからないですね、、、、


では、一方の「企業内教育」はどうでしょう?

これも「学校教育」と同じで、研修等での「ご講演座学」をやめ、同じく e-Learningでの「ご講演座学を録画」した「垂れ流しの e-Learning」をやめることから「教育改革」は始まります。


また、「企業内教育」が「学校教育」と違う大きな点は、「仕事」であるということと、「企業」=「営利企業であるということです。

 

これも何度も書きましたが、企業で教育を受けて、その知識やスキルを習得できないというのは、「仕事をしていない」ということです。つまり、「企業内教育」においてこそ「完全習得学習」が求められるのです。

そして、営利企業」であるという認識が、企業の教育担当者には無いという事実を受け止めて、それ(人)を変える、、、、

ということが、「教育改革(Education Reforme)」だと思います。

 

「学校教育」は、「国」や「政治」や「社会構造」が大きくかかわっているので、改革することが非常に困難であることはわかります。

 

しかし、「企業内教育」は、教育担当者が「教育&学習」を学び経営層にアピールできる成果を出せば、簡単に(ではないですが)改革することは可能なのです(経営者が「教育&学習」を学べば早い話なのですが、、、日本の企業経営者ではなかなか学べる人はいないのが現状でしょうね)!

 

というようなことを書いても、、、難しいことは自分自身の経験としてよく理解しています。

しかし、たった一人でも、このような意見に賛同してもらえる人がいたら嬉しいな、、、と。