louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

完全習得学習

「学習者が個人差(自分)を受け入れる」という ” 夢想 ” について

人間は一人一人違います。 その簡単な認識さえあれば、「学習者」も一人一人違うということに気づくはずなのですが、「教育」という世界においては、「教える側」の合理性や効率といったものに重きが置かれ、今現在も、集団に向けた”伝承術”を行っている場合…

「インターリーブ学習」が有効な学習者とは?

よく、「ブロック学習」と「インターリーブ学習」のどちらがイイの? ということが議論されます。 そこで、今回は、学習方略である「ブロック学習」と「インターリーブ学習」の「向き・不向き」というか、「インターリーブ学習」が有効な学習者について考え…

「学習」における「アンカリング(Anchoring)」について

今回は、”「学習」における「アンカリング(Anchoring)」”というテーマで考えてみます。 「アンカリング(Anchoring)」というのは、大好きなダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で大々的に広まった選択心理の概念、理論です。 (アンカリング(ア…

「集中力(concentration)」なんて気にしない!

教育・学習関連の文脈だけではなく、あらゆるトレーニング、訓練等の中で、「集中力(concentration)」については、過去から現在、そして未来にも永遠と語られます。 「学習には集中が必要」 「集中しろ!」 「集中力が足りないからだ」 「集中力が続かない…

「教育改革(Education Reforme)」についての単純な考察 ~ 学校教育と企業内教育 ~

ここ数十年、ことあるたびに 「教育改革が必要だ!」 とか、 「日本の学校教育が劣化したから、、、」 というような言葉を見かけます。 そこで、今日は、「教育改革(Education Reforme)」ということについて、「学校教育」と「企業内教育」という視点で考…

知能(intelligence)について ~ It doesn't matter. ~

AI(Artificial Intelligence)という言葉が一般的になり、ChatGPT等のブームの影響もあって、今では誰もが「人工知能」という曖昧な概念をなんとなく認知するようになりました。 そこで、今回は「知能」という、至極いい加減な言葉について少し考えてみまし…

「ミネルバ大学」に関する無責任な考察 ~ 大学と呼んでいいのか? ~

以前から、オンライン大学というと、よく「ミネルバ大学」が! っていうことがよく話題になりました。 日本においても、いくつかのオンライン大学が生まれています。 しかし、一般的には、オンライン大学というと、通常の大学よりかなり下に見られる傾向があ…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.8

”真正な”「事後テスト」に満点合格(100点)した人は、 「はい、お疲れ様でした!」で修了です。 では、99~0点の人は? 「再度学習」が必要になります! 学校の先生や、塾の講師の影響で、「80点以上なら合格!」とか「今回は難しい内容なので6割…

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.6

「動画の再生スピード」について「1.3倍が最も学習効果がある!」なんていうのは言語道断、、全く教育も学習も何もわかっていない人の発言なので、気にすることはありません。無視しましょう! 前にも記しましたが、ここで重要なことは「動画」であれ「静…

「テストから作る」という方略と「テスト効果(Testing effect)」

「テストから作る」という方略について、 これは、たしか鈴木先生の本にもあったと思うのですが(?)、「学習目標」を作れない人々(企業内教育担当者)のために、とりあえずこうやってみて、後々、真正な「学習目標」がたてられるようになればいいな、、、…

「言語情報のテスト」と「知的技能のテスト」~人は考える~

「言語情報のテスト」と「知的技能のテスト」について少し記します。 学習評価をする場合、これはとても重要なことなのですが、ほとんどの場合あまり認識されません。 ガニェのところで「学習成果の5分類」で記しましたが、 ・言語情報・知的技能・認知的方…

Adaptive Learning と One-Size-Fits-All(それで自由になったのかい)

Adaptive Learning は一般に「適応学習」とよばれます。 「適応学習」は、学習者ひとりひとりのレベル・能力・特性に 合わせた学びを提供する学習スタイル です。PSIと近い考え方ですが、近年は「適応」という言葉が気に入られたのか、割とポピュラーになっ…

もうそろそろ「PSI( Personalized System of Instruction )~ 個別化教授システム ~」をやってもいいんじゃない?

「PSI( Personalized System of Instruction )~ 個別化教授システム ~」は、アメリカのフレッド・ケラーによって考案された授業の方法で、アメリカの大学のいくつかで取り入れられています。 フレッド・ケラー PSI その特徴は、 第一に、周到に作られた…

「形成的評価(Formative Evaluation)の重要性」~今日から歩く道をかえてみよう~

「形成的評価(Formative Evaluation)」について少し、、、 教育プロセスには3つ評価があって、以下のようになります。 1.「診断的評価」 2.「形成的評価」 3.「総括的評価」 「診断的評価」とは、 前もって学習者の実態を把握し,それに合わせた指…

AI , DX 時代への学習データ準備(明日のために靴を磨こう)

AI , DX 時代への学習データ準備(明日のために靴を磨こう) 時代とともに、技術は進歩し、思考や理論も新しくなります。教育においては、 「工業時代」:「教える」「情報時代」:「学ぶ」 ということが言われ、学習者中心、学習者主体の教育がいいのだとア…

真正な「学習目標」を立てられない人々

インストラクションにおいて、真正な「学習目標」が一番重要と記しました。 「えっ? 学習目標なんて簡単じゃない!」 って、言う人は100%の割合で、「真正な学習目標」が立てられません。 大雑把に言うと、 「学習目標」 = 「事後テスト」 「事後テストの…

完全習得学習が必要なんですよ!

完全習得学習、マスタリーラーニングはブルームやその弟子たちによって提唱されました。 TOTEモデルで、EXITできるということは、そのインストラクションの内容を完全習得したということです(もちろん、真正な学習目標、テスト問題がつくれればの話で、この…