louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

ラーニング

アカデミアの先生にはわからないこと(研究と実践の乖離)2

アカデミアの先生にはわからないこと(研究と実践の乖離)の Part.2です。 アカデミアでの研究や理論、モデルなどは、深く詳細に考えられ、非常に素晴らしいと思ってます。 だから、わからない事案の時、判断を迷った時などには、理論に立ち戻ったり、先生…

もうそろそろ「PSI( Personalized System of Instruction )~ 個別化教授システム ~」をやってもいいんじゃない?

「PSI( Personalized System of Instruction )~ 個別化教授システム ~」は、アメリカのフレッド・ケラーによって考案された授業の方法で、アメリカの大学のいくつかで取り入れられています。 フレッド・ケラー PSI その特徴は、 第一に、周到に作られた…

「形成的評価(Formative Evaluation)の重要性」~今日から歩く道をかえてみよう~

「形成的評価(Formative Evaluation)」について少し、、、 教育プロセスには3つ評価があって、以下のようになります。 1.「診断的評価」 2.「形成的評価」 3.「総括的評価」 「診断的評価」とは、 前もって学習者の実態を把握し,それに合わせた指…

「アンケート」を「評価」になんてしてないよね? よね?

教育や研修の後に、必ずといっていいほど「アンケート」ってありますよね? 日本企業の教育研修担当者たちは、「アンケート」を「評価」として扱ってる人がほとんどです。 いやいや、「アンケート」は決して教育、学習、研修の「評価」ではありません! 「ア…

AI , DX 時代への学習データ準備(明日のために靴を磨こう)

AI , DX 時代への学習データ準備(明日のために靴を磨こう) 時代とともに、技術は進歩し、思考や理論も新しくなります。教育においては、 「工業時代」:「教える」「情報時代」:「学ぶ」 ということが言われ、学習者中心、学習者主体の教育がいいのだとア…

記憶のお話(アインシュタインの電話帳)

「記憶」のお話です。 企業の教育では、「言語情報」と「知的技能」がメインということを記しました。 もちろん、その他の学習成果目標も必要なのですが、もっとも基礎的な学習においてはその2つが重要です。 「言語情報」=記憶 「知的技能」=応用 と、と…

真正な「学習目標」を立てられない人々

インストラクションにおいて、真正な「学習目標」が一番重要と記しました。 「えっ? 学習目標なんて簡単じゃない!」 って、言う人は100%の割合で、「真正な学習目標」が立てられません。 大雑把に言うと、 「学習目標」 = 「事後テスト」 「事後テストの…

企業内教育におけるコロナ禍(ニューノーマルはどこ行った?)~LMS業者の無能ぶり~

今日は少し趣向を変えて、この約3年間におこった企業の教育事情について記します。 コロナが流行り始めたころ、下のような発表をしました。 ニューノーマル コロナはe-Learningや企業内教育にとって、状況を正に変えられる「最後のチャンス」だったわけです…

完全習得学習が必要なんですよ!

完全習得学習、マスタリーラーニングはブルームやその弟子たちによって提唱されました。 TOTEモデルで、EXITできるということは、そのインストラクションの内容を完全習得したということです(もちろん、真正な学習目標、テスト問題がつくれればの話で、この…

TOTEモデルについて

今回は「TOTEモデル」について少し。 TOTEモデル >Test(テスト)- Operate(操作)- Test(テスト)- Exit(退出) 図で表すとこんな感じです。 TOTEモデル もともとは、心理学の実験から生まれたモデルらしいのですが、教育という分野はいろんな分野から…

ガニェについて2

ガニェの学習成果の5分類の続きです。 前回、「言語情報」と「知的技能」が企業内教育にとって主であるということを記しました。 つまり、記憶と応用がまずの目標であることは間違いないでしょう。 ところが、実際の企業内教育で、各インストラクションを受…

ガニェについて

日本の教育界(?)では、なんとなく、ガニェ派とブルーム派があるように感じます。 ブルームは有名な「タキソノミー」や「完全習得学習」があり、こちらもすごく大事なので後々触れたいと思いますが、熊大に近い(別に熊大卒ということではないですが、共同…

「学習目標」と「目的」を混同している人が9割!

教育、学習において、もっとも重要なことは「学習目標」だと思います! しかし、この「目標」というのを理解することが、学校教育を教育と認識しているひとには非常に難しいのです。 まず第一に、「目標」と「目的」を混同している人が9割といってもいいで…

企業内教育を変えるレバレッジは何処にあるか?

垂れ流しのe-Learning、睡眠学習の研修、アンケートがすべての企業内教育。 そういうところを変えていかないと、はっきり言ってお金と時間の無駄。 日本企業において教育や研修は、経営者からすると「経費」以外のなにものでもありません。 そりゃそうです、…

KKDと新KKDについて(日本企業はいまだに昭和)

日本企業の教育では、 ・ 全ての学習者が同じ時間に同じ教材で学んでいる。 ・ 進度は全体の”中間層”に合わせ、ゆっくりと学習するタイプの学習者たちは全てを理解することなく次の内容に進んでいる。 ・ テストは他者と比べ相対的に評価を決めている。 これ…

学校教育と企業内教育の関係性

小学校、中学校、高校、大学と、教育を受けてきた! と思ってる人がほとんどの世界。 それが一番の間違い。 「99%の学校教育は教育ではありません」 なぜか? それは、 教授側が「教育とは何か」がわかっていないからです。 「From sage on the stage to the…

日本の企業内教育って成果出てますか? 

はじめまして、louribotと言います。 成果の出てない企業内教育、垂れ流しのe-learningを改善したいと考え、理論と実践の融合がどうすれば可能なのか? といった風なことを綴っていきたいと思っています。 「教育は学習の支援」が基本なのに、学校教育を受け…