垂れ流しのe-Learning、睡眠学習の研修、アンケートがすべての企業内教育。
そういうところを変えていかないと、はっきり言ってお金と時間の無駄。
日本企業において教育や研修は、経営者からすると「経費」以外のなにものでもありません。
そりゃそうです、だって「成果」をだしていないのですから!
(企業内教育で成果をだしているところがあれば教えてほしいです! もちろん下記にある評価の4,5のことですが)
企業において「成果」というのは通常、「売上」への関与です。
「教育の成果評価」は一般に、カークパトリックの4段階評価で表されます。
Level1: 反応(アンケート)
Level2: 学習(テスト)
Level3: 行動(変容の確認)
Level4: 業績(への関与)
この評価で、アカデミアの先生たちは、Level4の業績への関与は難しいので、Level3の行動変容に目標を定めましょう! と言います。
しかし、企業の経営者に響かせる、つまり構造を変える「レバレッジ」になるのは、Level4の「業績への関与」だけなのです。
これはアカデミアでいると決して理解できないことだと思います。また、行動変容までの教育デザインのほうが作りやすいし、自分たちが関与した場合、評価になりやすいからです。
企業内教育を経営者に「経費」ではなく、「投資」に変えてもらうには、
「業績に関与したことが目標の学習デザイン、教育」が絶対的に必要です!
ジャック・パトリックのLevel5:ROI(「投資利益率」 Return on investment)でも同じことです。
ただ、最終ゴールなので次回からは、基本的な教授理論や、方略について語っていきます。