企業内教育をよい方向にもって行こうと、IDや学習、教育の理論を学ぶことは最も重要です。分析し、デザインをし、方略を考え、形成的評価を行い、、、、というのは当たり前のことです。
しかし、いざ提案、布教(?)、実施ということについて、企業において最大の悩み事は、
「Top Down」 か 「Bottom Up」 か ?
ということです。
大概の人は、まず「Bottom Up」で始めます。
そりゃそうそうです。いきなりトップに教育や人材育成の話なんてしても、まともに聞いてくれる経営者はいないでしょう?
そこで、私たちがやること(?)は、自分の係わっている教育について改革を行って「成果」を出すことです。
そう、「成果」をまずは出さないと、何もスタートしないというのが厳しい現実なのは間違いがありません。
しかも、その「成果」はカークパトリックの4段階評価のレベル2やレベル3ではなく、レベル4が必要となります。
つまり、「教育」が「業績」に関与できたという「成果」が必須です!
ほんとにここが「スタート」です!
いくら部内で「勉強会」や「講師を招いたご講演」なんてやっていても、ほとんど意味はありません。こういうことを「Bottom Up」ととらえている人が殆どだと思いますが、実はこれは「Bottom Up」ではなくて、単なる「布教活動」です。実際、私もがんばってやりましたが、結局はまるで効果がありませんでした、、、、、。
(まぁ、会社員のほとんどが教育なんてわかってるという意識をもった人だからということもありますが、、、、)
「Bottom Up」とは、レベル4の成果を何度も出して、アピールできる内容を作ることなのです!
その成果をもって、トップに「教育改革」を上げるということです。
しかし、日本の経営層のほとんどは、「教育」、「人材育成」が経営継続のプラス要素になるとは真剣に考えていないので、これまた一定の期間をおいて何度も「Bottom Up」を繰り返す必要があります。
正直言って、これは非常に難しいので、、、挫折する人が殆どです。という私もここで諦めました、、、、、。
では、次は「Top Down」のお話です。
ごくたまに、ビジネストレンドで「教育」や「人材育成」の言葉を見かけて経営層が仕事として取り入れる場合があります(今でいえば「リスキリング」ですね?)。
「Top Down」の場合は、通常、物事はスムーズに進行します。
コンサルや大学の先生様を呼び、「教育改革」を実施します。
そして、1年くらいはとてもいい方向(?)に向かいます、、、、
ところが、
経営者の意識はいつまでもビジネストレンドに囚われているので、新たなトレンドに移ってしまします。そうなると、、、、、負のループで「揺り戻し」がおこり、以前以上に酷い状況になります(こういう会社を何社も知っています)。
ということで、
「Top Down」も「Bottom Up」もうまくいかないということです!
では、どうすればいいの? どうしようもないの?
いや、諦めれば、それで終了です! なんて言ってた人がいましたね?
どうすればいいか?
それはまた次回に、、、