louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「教員不足」について考える

ここ10年くらい(?)、「教員不足」だとか、「教師の成り手がない」とか、「学校はブラック」、、、というようなことが常に言われています。 そこで、今回は、「教員不足」について、少し考えてみます。 「教員不足」の原因については、2つの ” 目線 ” …

「デジタル教科書」の導入についての”無責任な”考察

今年から、” 全ての小中学校等を対象に、小学校5年生から中学校3年生に対して英語のデジタル教科書を提供 ” されるということです。 ということで、今回は、”「デジタル教科書」の導入”についての考察をしてみます。 「GIGAスクール構想」により、ほぼ一人一…

「多様性・公平性」と「効果的・効率的な教育」の両立問題について ~ 発展させた公文式 ~

前回、” やはり(PSI(個別化教授システム(Personalized System of Instruction)しかない、、” という内容を記しましたが、 現実としては、「PSIは難しい、、」ということも十分に理解しています。 PSI やアダプティブ・ラーニングは、「教育・学習」の最…

「Learning Difference(ラーニング・ディファレンス)」

通常、LDというと「Learning Disabilities(学習障害)」を意味しますが、それとは少し違った捉え方、対象者について「Learning Difference(ラーニング・ディファレンス)」という考えがあるようなので、このことについて少し考えてみます。 (ラーニング…

「レジリエンス(resilience)」と「教育」

今回は、「レジリエンス(resilience)」と「教育」について考えてみます。 (レジリエンス)とは、 人や組織が困難や逆境、ストレスなどに直面したときに、それを乗り越え、適応し、さらには成長する能力。 心身の健康、精神力、柔軟性、問題解決能力、社会…

「フィンランド教育」の幻想

前にも少し記しましたが、相変わらず一部で「フィンランド教育」が絶賛されていることが多いので、少し考えてみました。 フィンランド教育の特徴は、 ・宿題が少ない ・授業中の発言回数が多い ・グループワークが多い ・語学の授業は、話すのがメイン ・教…

「デザイン思考」は世界を変えたか?

今ではあまり頻繁に語られませんが、数年前まで「デザイン思考」がありとあらゆる分野で取り上げられていました。 「教育・学習」の分野でも、学会や論文で多く扱われていました。 確かに、「教育・学習」に役立つことや、共通の内容も多いですね? そこで、…

「知識のレイヤー」と「スキーマ習得」

”学習” して得られる”知識”というモノは、通常「レイヤー(層)」として考えられていて、ベースとなる「背景」の上に「各パーツ」の層を重ねていきます。 そして、「背景」「各パーツのレイヤー」を ”知識” として記憶します。 Photoshopで、画像を作ってい…

「望ましい困難(desirable difficulties)」への少しの疑問 ~ もっともな話なのだが ~

”「望ましい困難(desirable difficulties)」への少しの疑問 ” というテーマで考えてみます。 「望ましい困難(desirable difficulties)」は心理学者である Robert A. Bjork などが提唱したもので、 ・「脳に適度な負荷をかけて学ぶことにより、長期的には…

「IKEA効果」と「手書きノート」の関係について

認知バイアスの一つである、「IKEA効果」と、「手書きノート」の関係について考えてみます。 まず、「IKEA効果」とは、 ・自分で組み立てたり、作ったりした製品に対して過剰に価値を感じる心理現象のことを指す。 ・スウェーデンの家具メーカー「IKEA」から…

インストラクショナルデザイン(”あたりまえ”のことを、”あたりまえ”にやる理論)再再考

「インストラクショナルデザイン」に出会って、もう10年近くになります。 ブログ ”200投稿記念(?)” として、あらためて「インストラクショナルデザイン」について考えてみたいと思います。 備忘録ですから、そんなにペースを上げなくてもいいのです…