日本の教育界(?)では、なんとなく、ガニェ派とブルーム派があるように感じます。
ブルームは有名な「タキソノミー」や「完全習得学習」があり、こちらもすごく大事なので後々触れたいと思いますが、熊大に近い(別に熊大卒ということではないですが、共同研究でとても勉強になったので)私としては、今回は、ガニェについて語ります。
ロバート・ガニェ(1917-2002)はID理論の生みの親で、熊大教授システム学専攻の鈴木先生の師匠です。
ガニェの理論で有名なのは、
ガニェの学習成果の5分類
ガニェの9教授事象
ですね!
前回、学習目標が一番大事ということを語った流れで、今期はガニェの学習成果の5分類を取り上げます。
ガニェは学習成果(目標)を下記の5つに分類しました。
1) 言語情報
「それ」または、「何か」を知ること(記憶)
2) 知的技能
知識を応用すること(記憶をベースに応用すること)
3) 認知的方略
思考や学習の効果的な方法を採用すること
4) 態度
個人の行動を選択するための感情や信念
5) 運動技能
正確で、スムーズで、時間通りの動きを実行すること
ここで、通常の企業内教育で重要なのは、1と2です!
「言語情報」=“記憶”
「知的技能」=“記憶”をベースに“応用”
この2つは、e-Learningのテストで習得できたかどうかの確認がとれます。
しかし、通常のの企業の教育では、言語情報つまり記憶しか問われません。しかも、正解であろが誤りであろうが、とにかく受講すれば修了。
そんなものが教育であるはずがありません。
ということで、少しずつ本筋に流れ込んでいきます。