ガニェの学習成果の5分類の続きです。
前回、「言語情報」と「知的技能」が企業内教育にとって主であるということを記しました。
つまり、記憶と応用がまずの目標であることは間違いないでしょう。
ところが、実際の企業内教育で、各インストラクションを受講して、記憶と応用ができるようになっているでしょうか?
おそらく99.999%のインストラクションはそうなっていないですね。
なぜか?
1つは、提供する情報が多すぎるということ。
最近でこそ、マイクロラーニングとかいって、1単元は5分以内に、、なんてことが出てきましたが、ほとんどのコンテンツは10分以上、中には30分以上もあるものが多いですね。
これは、学校で先生様が教壇に立って延々とご講義される「座学」と同じです。
大体、ほとんどの人間の記憶なんてマジックナンバーじゃないですが、一度に多くのことを覚えるなんて不可能です。
しかし、教える側は、そんなことは考えずに、「今日はここからここまで」とスケジュールをたててインストラクションを行います。
つまり、「スケジュールを立てることが教える側の教育デザイン」になっています。
教える側の都合で、学習者が学習するなんて本末転倒です。
本末転倒なことが、「教育」とうたわれ偉そうに「先生」として崇められる、ほんとに馬鹿じゃないの、、、と思ってしまいます。
つまりこれが、私がこのブログをやろうと思った最大の理由です。
さて、
そこで、ガニェの9教授事象が出てきます!
1 学習者の注意を獲得する
2 授業の目標を知らせる
3 前提条件を思い出させる
4 新しい事項を提示する
5 学習の指針を与える
6 練習の機会をつくる
7 フィードバックを与える
8 学習の成果を評価する
9 保持と転移を高める
まぁ、これにはすべて承認できるとまでは考えていませんが、基本中の基本なので認知しておくことは重要ですね。
ガニェの理論の詳しくは、鈴木先生が訳した「インストラクショナルデザインの原理」をお読みください!
ちなみに、私がこれまでで、一番影響を受けた本の1冊です。
ほかには、
・「学習する組織/ピーター・センゲ」
・「ファスト&スロー/ダニエル・カーネマン」
・「認知心理学」
・「世界はなぜ「ある」のか?/ジム・ホルト」
くらいかな?