今回は「TOTEモデル」について少し。
TOTEモデル
>Test(テスト)- Operate(操作)- Test(テスト)- Exit(退出)
図で表すとこんな感じです。
もともとは、心理学の実験から生まれたモデルらしいのですが、教育という分野はいろんな分野からいいところをとってきて(他の分野も同じでしょうが)、それを独自の解釈で理論としています。
簡単に説明すると、そのインストラクションを受講する前に、「前提テスト」で準備不足者を排除し、「事前テスト」で研修する必要がない人を除き、「事後テスト」でその習熟度を測るという方略です。
ある意味、アダプティブであり、PSI(個別化教授システム(Personalized System of Instruction))に近い発想です。
このモデルの一番の施行困難点は、教授側が1つのインストラクションにおいて3つのテストを作らないといけないということです。
そして、「先生様」は大概こんなことはやりませんし、レベル別のインストラクションさえ否定します。
これは、企業も学校も同じです。
もちろん、学校の場合はお国の方針に従わないといけないので、現場は仕方がないところもありますが、企業の場合はそうではありません。
教育担当が、こういった思考ができないことと、面倒なことはやりたくないということです。
あと、企業では、「事後テスト」で合格できなかった人への再インストラクションやフォローというところが難しいということもあります。
しかし、e-Learningでやるなら、そう面倒なことでもないので、どうにか最低でもこのTOTEモデルを認識して、実施してほしいものです。
ということで、今回はTOTEモデルのお話でした。