louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

メタ認知

「クリティカル・シンキング(critical thinking)力の高さ」と「学習」

今回は、”「クリティカル・シンキング(critical thinking)力の高さ」と「学習」 ” について考えてみます。 クリティカル・シンキングが、社会、企業において「仕事ができる、できない」ということに関連しているか? と考えると、おそらく ” 非常に重要で…

「社会的学習理論(Social Learning Theory)」について

今回は、「社会的学習理論(Social Learning Theory)」について少し考えてみます。 「自己効力感(Self-efficacy)」で有名な、バンデューラらが提唱した理論ですね? 「自己効力感」については、以前にも何度か記していますが、「学習」のモチベーションを…

「 Learning Method 」は星の数ほどあるけれど・・・~ It's like looking for a needle in the haystack. ~

世の中には、ものすごい数の「Learning Method」があります。 今日は、その中から、少しだけ紹介します。 毎回記していますが、「学習」というのは「学習者」が行う行為なので、100人いたら100人の「学習方法」があります。 また、ここで間違えてほしくない…

「失敗から学ぶ」という安易な思考 ~ ほんとにそれでいいの? ~

ここ最近、若い人たちの会話の中に「失敗から学ぶ」という言葉がよく出てきますね? これは、いたるところで行われる研修や授業、講義、そして、ビジネス書の影響が大きいのはわかりきっています。 特に、IT関連のスタートアップ系社長さんなんかがよく講演…

「21世紀型スキル」ってどこ行ったの? ~ Where have all the flowers gone ? ~

遠い昔、「21世紀型スキル」というものがトレンドになった時代がありました。 なんて思うほど、今や「21世紀型スキル」って誰も言わなくなりましたね?まぁ、もう2023年ですから21世紀になってかなり経ってるというのもありますが、、、 しかし、…

熊大インストラクショナルデザインの終焉 ~ こんなことがあっていいのか! ~ Part.3

いまだに頭の整理がうまくできないが、衝撃から少し時間がたったので、なぜ? と、今後のために、ということを他人事目線で考えてみました。 まず、なぜ今回のようなことになったのか? 真相は当事者でもないし熊大にいるわけでもないので全くわからないです…

認知的方略(cognitive strategy)とChatGPTについて

ガニェの「学習成果の5分類」のうち、これまでは記憶である「言語情報」と、記憶をベースに応用する「知的技能」については記してきましたが、今回は、「認知的方略」と、このところ話題になっている「ChatGPT」について語ろうと思います。 まず、「認知的…

UX・UI and Cognitive Psychology Part.1

UXとは、User eXperience、UIとは、User Interfaceのことです。 e-Learning における、 「映像&音声」vs「テキスト」問題(?) って、どこでもありますよね?(ほんとは、そんなことが問題になること自体情けないことなのですが、、、) そこで、高額な教…

ハックに焦がれて、、、(hack to the future) Part.2

さて、2つ目はこれです! hack②:知識の呪い 「呪い」とは、、、結構怖い内容ですが、実際に怖いことなんです。 簡単に記すと、 「自分の知っていることは、他の人も知っていると思い込んでしまい、そのことについてあまり知らない人の立場を理解することが…

ハックに焦がれて、、、(hack to the future) Part.1

さて、今回は「Learning – hacks」について記します。 まぁ、小手先のテクニックといえばそうなのですが、人によっては結構効果があるy場合があります。 因みに、ここで取り上げるhackとは、「便利な小技」、「生活の知恵」、「頭を使って、何かを効率的に…

教育界における、「内発的動機づけ“神話”の崩壊」について(1)

今日お話しするのは、「内発的動機づけ神話」は、とっくに崩壊しました! ということです。 何度も言いますが、教育業界は世間のトレンドをすぐに取り入れ、そして捨てていきます。 例えば、これまでのトレンドを適当に列挙すると、、、 ・ アンドラゴジー …

知的技能(intellectual skills)の再考 ~Long Distance Call~

知的技能について、再考してみます。 学習目標分類の比較 学習成果の分類には上記のように、研究者によって名称こそ違いますが、ほぼ確定されています。 大雑把にとらえれば、「記憶」「応用」「創造」といったところでしょうか? 今回の「知的技能」は、ガ…

「テストから作る」という方略と「テスト効果(Testing effect)」

「テストから作る」という方略について、 これは、たしか鈴木先生の本にもあったと思うのですが(?)、「学習目標」を作れない人々(企業内教育担当者)のために、とりあえずこうやってみて、後々、真正な「学習目標」がたてられるようになればいいな、、、…

「言語情報のテスト」と「知的技能のテスト」~人は考える~

「言語情報のテスト」と「知的技能のテスト」について少し記します。 学習評価をする場合、これはとても重要なことなのですが、ほとんどの場合あまり認識されません。 ガニェのところで「学習成果の5分類」で記しましたが、 ・言語情報・知的技能・認知的方…

アンドラゴジー(Andoragogy)ってなんか・・・~ アウレーリウス ~

アンドラゴジー(Andoragogy)と ペタゴジー(Pedagogy)って、一時よく聞きましたよね? これも、教育業界においては数ある「トレンド」の一つです。 アンドラゴジー(Andoragogy):ギリシャ語の成人(aner)と指導(agogus)を組み合わせた造語 ペタゴジ…