世の中には、ものすごい数の「Learning Method」があります。
今日は、その中から、少しだけ紹介します。
毎回記していますが、「学習」というのは「学習者」が行う行為なので、100人いたら100人の「学習方法」があります。
また、ここで間違えてほしくないのは、「学習方法」と「学習評価方法」は違うということです。
いつも絶賛している「公文式」は「学習評価方法」であり、「学習方法」ではありません。
「公文式」はある意味「教育デザイン」であり「教授方略」の一つです。
「学習方法」というのは、「学ぶ方法」のことであり、「評価」はまた別の話です。
少しややこしいですね?
では、「評価」を「教育」と言い換えましょう!
「教育」と「学習」は違う、ということです。
では、本題の「学習方法」をあげていきます。
(ポモドーロ・テクニック)
>「25分作業→5分休憩」を1ポモドーロとして、4ポモドーロに1度、長めの休憩(15分~30分)を取る。
これは、様々なところで使われている方法ですね?
人間の集中力は10~40分で弱まる、、、といった考えで考案されました。
もともとは、生産性向上を目指したものでしたが、これが「学習方法」にも取り入れられました。
25分というのはあくまで目安なので、10分でも15分でもいいとは思います。
「初頭効果」や「新近効果」を考えれば、10分くらいでもいい気はします。
(FASTERメソッド)
・Forget(忘れる)
・Act(行動する)
・State(状態を整える)
・Teach(教える)
・Enter(書き込む)
・Review (復習する)
「忘れる」という方略、、、は難しいですね、、、?
この方法で言いたいのは、多分、「忘れる」ではなくて、「知っていると思い込んでいることを無くす」ということだと思います。
基本的には、「知ってる」と思ってることでも再度「知らないこと」として新たに学ぶ→他人に教える→記載する→復習、、、ということですね。
「忘れる」は飛ばしてもいいと思います。
(パラシュート学習法)
>最終目的となる「山頂」からいきなり学び始める
これは、モチベーションの維持と不要なことは学習しなくていいという効率化が謳われている方法ですが、基礎が無いのに応用から始める、、、感じで、多くの知識をもった研究者レベルの学習方法だと思います。
通常の「学習」でこれをやると、何一つ学べなくて、、、なんてことにもなりかねません。
「ディープ・プラクティス」というのも同じようなもので、実力より高い目標を設定することで、上達速度を上げる方法です。
(GtG:Greasing the Groove)
これも「ポモドーロ・テクニック」とよく似た方法ですが、短い時間で、一日に何度も繰り返し同じ内容を学習するということです。
よく筋トレなどで使われる方法ですが、それを「学習」に持ってきたのですね?
筋肉ならたしかに、、と思いますが、「記憶」においてはどうでしょう?
(アクティブ・リコール:想起学習法)
>テキストを読み、その直後にどのくらい思い出せるかを確認する
ここまでくると、、、「学習方法」というより「スポーツ大会」みたいですね、、?
(PQRST法)
・P(Previwe):ざっと全体を見る、あるいは読む
・Q(Question):自分で話題への質問を作る
・R(Read):細かくしっかり読む
・S(State):質問に答える
・T(Test):答え合わせをしてチェックする
5つの過程を通して内容の理解・把握をより強固にしようとする方法。
(間隔反復学習法)
1週間、2週間という間隔をあけて同じ内容を学美直す方法です。
これを計画的にやれば、間違いなく記憶の定着にはなるでしょうね?
まだまだ、、、、ありますが、とりあえずこの辺にしておきましょう。
上記の方法は、ある程度有名なものなので、一度チャレンジしてもいいかもしれませんね?
向き不向き、相性、、などあるでしょうし、個人のレベルによっては逆効果になる場合もあるでしょうから、これをやればすべての人が「学べる」ということはないと思います。
多くの塾や、企業の研修などでは、「このメソッドを使いなさい!」などと強制される場合が多くあります。
しかし、個人のスタイルによってうまくハマるものもあれば、全く意味がないこともありますので、とりあえず試してみることが大事ですね。
そして、教授側は、1つでも多くの選択肢(学習方法)を提示してあげることが必要だと考えます。
学習者は、自分のスタイルで学んで、成果がでなかったら、違うメソッドを取り入れてみるということです。
音楽を聞きながら学んで、成果がでたら、、、それはそれでいいんです!
(よく集中できないからダメ、、なんてことを言う人がいますよね?)