louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

教育成果の提示について ~ 嘘でもいいから!~

今回は、「教育・学習の成果」の提示方略について1例を記します。


例えば、営業向けの教育において「成果」を提示したい場合、

最も効果的なのは、ROI(Return On Investment)を出すことです!

 

 ROI(%) = 利益 ÷ 投資額 × 100

 

そんなことわかってる! と思うでしょう?

 

そりゃそうです、どんな無能な経営者でもROIくらいは知ってます。
そして、ROIを出されたら、、、、納得します。


しかし、毎回のインストラクションでROIを出すなんてことは面倒だし、なかなかそこまでやれるはずはありません(本当はそうした方がいいのですが)。
そして、たとえROIを出したとしても、

 

「他のファクターもあるでしょ?」

 

とか、言い出す奴が絶対に出てきます。

 

もちろん、他のファクターはあります。しかし、そんなことはどうでもよくて「教育」と「利益」だけをとらえればいいのです。

 

面倒な世の中です、、、いや、人間というのは常にそういうものです、、

 

では、どうすればいいか?


「アンケート」使います!


えっ? 「「アンケート」を「評価」になんてしてないよね? よね?」で、
「アンケート」はただの「感想」です!

って、記してたじゃないの!


そうです!「役に立ったか?」 とか、「内容を理解しましたか?」なんてアンケートは、そのとおり「評価」ではなくて。「感想」です。


ここでの「アンケート」は、教育の「成果」を「評価」する「アンケート」ではなくて、実際の事例を確認する「アンケート」のことです!

 

 アンケートを取る側のベネフィットが殆ど


ということも記しました。これを使わない手はありませんね。経営者に「教育」に「成果」があったと思わせる為の方略だということです!


実例と数を集めます!


例えば、インストラクションを受講してから、1~2月後に、受講者全員に下記のような「アンケート」を出します!


 1.「〇〇××」の教育を受けて、売り上げにつながりましたか?

 2.売り上げにつながった場合、その店・施設名を教えてください

 

という感じです。

コンテンツを受講するのさえ適当なのに、こんな「アンケート」に答えてくれる人なんていなだろ?

 

と、思うでしょう?

 

ところが、これが実際には多くの人が答えてくれるわけです!

 

なぜ?

 

Psychology

これは「心理」だからです。


もちろん、全員が答えてくれるわけではありませんし、そんなことは最初から求めていません。

 

私たちがほしいのは、

 

 「売り上げがあがって、気を良くした人たち」の意見です!

 

営業職というのは「売り上げ」をあげてナンボの仕事です。それによって給料もあがりますし、昇格もします。

 

 「教育のおかげで、自分の売り上げがあがった」と思う人が1人でも2人でもいれば、この方略は成り立ちます。

 

もちろん「数」は大事ですが、受講者が100人で、5人でもこの「仕掛け」にのってくれれば万々歳です!

 

実際には、もっと多くの人たちが、「売り上げにつながった」「▽◇商店に採用された」と答えてくれます。

 

だって、彼らは「気を良くしている」んですから!

 

これで集まった「店・施設名」一覧と数を明示することで、経営者の意識は確実に変わります!

 

だまされたと思って一度チャレンジしてみてください。大嫌いな言葉ですが「Win-Win」になりますよ、、、、


ただ、この方略を使う場合に、ひとつだけ注意点があります。それは、この方略は、頻繁にやらないでください! ということです。

 

人間は、怠け者で、すぐに慣れる生き物なので、頻繁にやればそのうちに効果がなくなります。

 

「ここぞ」、というデザインされたインストラクションの時のみ使用されることをおすすめします。