Just in Time(JIT)といえば、まず思いつくのは「トヨタ」ですよね?
この「トヨタ」の、在庫を少なくして「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」供給するための生産計画は、効果、効率ともにすさまじい成果を出し、「トヨタ」を「世界のトヨタ」に押し上げました。
GMやフォードも真似をするという、まぁ、これまでになかった世界を生み出したわけです。
今回のパンデミックにおいては、逆に在庫を持たないことがマイナスになってしまい結構メディアから叩かれたりしましたが、結局は元に戻り「トヨタ」が正しかったことを証明する結果となっているようです。
さて、生産関連については無知なので、教育・学習・研修に戻りましょう!
この Just in Time(JIT)の概念(?)である「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」というのは、そのまま教育・学習にもあてはまります!
「無駄」、「ムラ」、「無理」をなくすことを目指すのは正に王道ですね?
でも、いまだに教育・学習(企業内も学校も)においては、無駄なこと、無理なこと、ムラのあることが行われています。
全員に、同時に、同じ内容を、、、というのが「教育」、と勘違いした多くの人たちのせいで、学習者は「学習」できずに「成果」が出せずにいます。
「適応学習」や「PSI」、「レベル別学習」がほとんど行われていないという事実は、「トヨタ」が台頭してくる前の「アメリカの自動車産業」のようで、ほんとうにダメダメと思います。
以前、講演で「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」をテーマとして語ったことがあります。
聴いてた人の反応は、、、正直なところ冷淡、、?
というか、それをやろうとしたら自分たちの仕事が増え、お金もかかり、、、、みたいな感じだったと思います。
でも、それはね、、、、
「あなた達が「頭」を使って「考えない」からなんだよ!」
とは、言えなかったですが、実際そうなんですよ。
どんな教育、研修においても、ほとんどの教育担当者は「スケジュール」と「アンケート」にしか関心を示さないんですから、当たり前と言えば当たり前ですが、、、
「学習の方略」は、「スケジュール」とは違うということが、まず理解できない、、
「アンケート」が「教育の成果」だと思っている、、、、、
学習者それぞれの、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」提供するというのが「教育」です!
これも余談ですが、、、数年前、「トヨタ」に教育・学習のレクチャーに行ったとき、、「世界のトヨタ」も企業内教育においては、まったく Just in Time(JIT)ではなかったという事実に、、、、、少し残念でした。