「学習者のレベル合わせ」ができてはじめて、本インストラクションに進むことができます。
今回は、フローの話で、各インストラクションの方略や内容についてはまたの機会に記します。
さて、「前提知識」が確認できると、今度はいよいよ「事前テスト」です!
「事前テスト」も当然評価の1つで、「このインストラクションを学習する必要があるかどうか」の判断に使用します。
既に知っていることを学習する必要はありません!
このことについては、実は結構重要な意味があります。
教育・学習の知識が無い人たちは、「繰り返して学習すれば、習熟度が高まる!」ということを言います。
確かに、運動技能においてはそうでしょう! しかし、一般的に企業内教育や学校での知識を習得するようなインストラクションでは、むしろ逆になります。
考えてもみてください、既に学習した内容について再度学びなおす状況を・・・
忘れてることを「学びなおす」ということではありません、完全に知識として現状持っている状況です。
それも、趣味や自分がとても興味のあることならまだしも、本当は学びたくない、、仕事で使わないといけないから仕方なく学ぶことにおいては、現在持っているその知識が劣化するというような研究もあります。
まぁ、劣化はしなくとも、誰だって「やる気」はなくなりますね。
ということで、「事前テスト」はあります。
もう一度記します。
既に知っていることを学習する必要はありません!
もちろん、学習内容を網羅した”真正な”「事前テスト」に限られますが(これができなければ意味はありません)、満点合格すれば、次の上位のインストラクションに進めばいいだけのことです!
これに関しては、LMSの中には既に機能としてもっているものもありますし、無ければ簡単なカスタマイズをすればいいです(LMS業者との交渉術については、いずれ記します)。
フローとして、次はいよいよ「学習」になります。