今回は、「学びたくない生徒も学ばせるのが ” 教育 ” ?」 ということについて少し考えてみます。

「学びたくない」
ということについては、以前にも少し記していますが、基本的な考えとして、
「学校教育」では、
>学びたくない人は学ばなくていい ” お金を払っているので ”
「企業内教育」では、
>学び、内容を習得することは、” お金をもらっているので ”「仕事」
というスタンスで変わりはありません。
「企業内教育」で学ぶことは「仕事」なので、その是非については敢えて考えません(方略については当然考えますが)。会社で必要なことを学び、習得しないのであれば、その人は去るだけですから。
問題は、「学校教育」です。
” 学びたくない生徒も学ばせるようにするのが ” 教育 ” である ”
といった考えがあります。
確かに、「教師」はお金を貰って「教育」という「仕事」をやっているのですから、
>お金を払っている生徒を、学ばせるようにするのが ” 仕事 ”
と言われれば、そうですね。
そこで、様々な人たちが、様々なアイディアや理論などを考えます。
先日も紹介した「学習動機の2要因モデル」や、ARCS(「注意喚起(Attention)」「関連性(Relevance)」「自信(Confidence)」「満足感(Satisfaction)」)や「フォグ行動モデル」等、いくつものモチベーションを上げて、「学ばせる」ようにするということを考えます。
これらの多くは ” 心理学 ” から来ている考えであり、納得させられる部分も多々あります(特に、「学校教育」においては)。
・内発的・外発的動機づけ
・やりがい
・自己効力
・自己肯定
・メタ認知
・やる気スイッチ
・何とかシンキング・・・・
などなど、、、、
しかし、それでもなかなか
” 学びたくない生徒は学んでくれません ”
” 心理学 ” は、人間の思考や行動の原理などを考える専門の学問ですから、その信頼性は結構高い、、、と思うのですが、生憎、” 人はすべて違う ” と言う決定的な事実があるため、統計的、総括的な考えが多くの部分を占めざるをえません。
では、どうすればいいのか?
そういう場合にこそ「教育」というモノの出番であるように思うのです。
「教育デザイン」です!
” 学びたくない生徒を学ばせる「教育デザイン」” を、作り、それを実施すればいいのです。
とはいっても、難しい、、、ですね?
考えられるのは、” ソフトなアプローチ ” と ” ハードなアプローチ ” の2種類です。
(ソフトなアプローチ)
では、生徒に「学んでいる」と ” なるべく” 意識させずに「学ばせる」ということです。
” ゲーミフィケーション ” や、実際のゲームの中に学習内容を組み込む ” シリアスゲーム ” がまずは考えられますし、” デューイスクール ” や ” マーク・プレンスキーのスキル基盤型カリキュラム ” 、” インターリーブ学習 ” などもそれに近いアプローチですね?
(ハードなアプローチ)
については、逆に「学ぶこと」を敢えて ” 強制的に ” 意識させて「学ばせる」ということです。
TOTE-MODELやレベル別、完全習得学習、PSI、公文式、カーンアカデミーなど多くががこちらになりますね?
インストラクショナルデザインの多くのモデルや考え方が、かなり ” ハード ” なアプローチだと思っています。
どちらが少しでも学ぶようになるか? というと、 ” ハードなアプローチ ” の方が確率的には高いでしょうね。
” ハードなアプローチ ” は基本的に ” 個別の対応 ” ができるので、当然と言えば当然です。
これで教師の「仕事」は一応完了です(?)。
” ご講演座学 ” などではない、本当の ” 教育 ” には「力」があります。
とはいえ、このような本当の「教育」を行って、
” 学びたくない生徒が学ぶようになった ”
とすると、
教師の側から見れば、” 大成功 ” でしょうが、元々、学びたくなかった生徒の側からすると、どうなのでしょうね?
深く考えれば、「学びたくない」という自分の意志や考えを無理やり否定され、行動を修正されてしまったわけですから、、、、