louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

どうしても e-Learning が必要なら・・・Part.3

LMSを含めた、効果的、効率的な e-Learning についての考察ですが、前回も記したように最初から「ツールを固定」することは全く馬鹿げた行為です。

 

LMSでも、メールでも、チャットでも、紙媒体の郵送(これだと e-Learningと呼べないんでしょうが、、、)でも、最も効果と効率がよいツールを選択するというのが鉄則です。


なんとなくカッコいいから、とか、計上しやすいからなんて理由でLMSを選択する人たちの多いこと、、、、哀れだし、お金と時間をムダにしてるだけですね。

 

まぁ、それはそうと、とりあえず、効果と効率が最もいいのがLMSだということが分析(殆どの企業でそんなことがやれる人はまずいないでしょうが、、、)できたとして話を進めます。

 


大概の場合、学習目標は決まっています。

 

 ・社員の知識・スキルの向上
 
ですね?

もちろん、その先に「売上を伸ばすこと」という、営利企業の「目的」があるわけです。

 

いくら、社員の知識・スキルを向上させても、会社の経営状態が悪くなってはまったく意味がありませんからね、、、。

 

目的を達成するために目標があります。

 


「学習目標」と「目的」を混同している人が9割! でも記しましたが、


「目的」:甲子園で優勝する。

「学習目標」:ボールを投げる、受ける、打つ は、1つずつが目標です。

 

ということです。


これを企業内教育に置き換えると、


「目的」:売上を伸ばす。

「学習目標」:営業社員の製品知識・セールススキルを伸ばす。

 

みたいな感じで、


そして、この「学習目標」を各知識・スキルに落として、それぞれのインストラクションの「学習目標」が決定されます。


学習目標達成のために、LMSをツールとして選択した場合のメリットは前回に記しましたが、

 

・学習データの集積ができる

・時間、費用の効率的使用ができる

・全体の管理が安易になる

・学習者の分類がやりやすい

・適応学習、PSIができる

 

ということです。


フローでいうと、

 

・学習者の分類がやりやすい

 

という点からはじめます。


受講する前に、


・「前提テスト」で準備不足者を排除


を必ず行います。

 

前提知識が無ければ、いくら素晴らしいコンテンツを作っても全く意味がないので、準備不足者を把握し、その人たちに「前提知識」を習得できるコンテンツを作り、実施します(詳しくは、TOTEモデルについて を、参照してください)。

学習者分類


LMSの一番いいところは、学習者を分類して、パラでそれぞれのレベルの学習者にあった学習内容を提供できる点です。

 

これが、よく行われている対面教育や研修ではおざなりになっている弱点を解消できる利点だと思います。

 

1つ1つのコンテンツにおいて、学習者のレベルを合わせるということが比較的容易に行うことができます。

 

インストラクションを行うことにおいて、「学習者のレベルを合わせる」と言うと、学校教育のように、「馬鹿な平等性」を言ってくる人が必ず現れますが、学習にならないと何の意味もないので無視します。

 

レベル別インストラクションをやっていない学校教育は、本来教育にもなっていない場合が殆どで、逆に平等性を欠いていると言えます。


長くなったので、続きは次回ということで、、、