louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

ダニエル・カーネマン

「成功の方程式」とか、「失敗の方程式」とかいう類のモノ

世の中では、数多くの「成功の方程式」という類のモノが蔓延しています。 メジャーなところでは、京セラの稲盛和夫の、 「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」 とか、 アインシュタインの、 「A(成功)= X(仕事)+ Y(遊び)+ Z(沈黙)」 なん…

「意思決定・選択」に翻弄される心理と、「学習」 ~ imperfect human ~

前回の「アンカリング」に続いて、「選択肢の数」における ”心理学” の「意思決定・選択」と、「学習」について考えてみたいと思います。 「学習」では、”「テスト作成」の現状マトメ・・・” にも記していますが、テストやアンケート作成注意点として、 「不…

「学習」における「アンカリング(Anchoring)」について

今回は、”「学習」における「アンカリング(Anchoring)」”というテーマで考えてみます。 「アンカリング(Anchoring)」というのは、大好きなダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で大々的に広まった選択心理の概念、理論です。 (アンカリング(ア…

「ナッジ(Nudge)」を企業内教育に活かす ~ 選択させる自由 ~

今日は、前にも少しだけ記した「ナッジ(Nudge)」について、どのように「教育」に活かすことができるか? を考えてみます。 「ナッジ(Nudge)」は、「実践行動経済学/リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン」で有名になりましたね! ベストセラー…

「教える側」の偽陽性(false positive)について ~ 今日より明日がいい日に ~

「偽陽性(false positive)」は、コロナ禍の検査において有名になった言葉なので知ってる人も多いでしょう? 偽陽性 感染の検査では「感染していないのに検査が陽性になる偽りの陽性」みたいなことですが、ある一部の社会的な言葉の定義としては、 「パターン…

「リンダ問題」にひっかかる人たち ~ システム1が支配する世界 ~

「リンダ問題」って聞いたことありますか? これはいろんな本等で引用されたりしているので、ビジネス書なんかをよく読んでいる人にとっては、どっかで聞いたなぁ~、とか、知ってる! って感じでしょう。 (詳しくは、ダニエル・カーネマンの「ファスト&ス…

なんとなくスキーマ(Schema)・・・ ~ -100か? 100か なんてね? ~

企業内教育において、「スキーマ」って大事ですよね? でも、なんとなく”胡散臭さ”もありますよね? 心理学は最早、「哲学」ではなく、「科学」として認知されていると思うのですが、一般の社会では「迷信」や「都市伝説」と同レベルの扱いがされているよう…

熊大インストラクショナルデザインの終焉 ~ こんなことがあっていいのか! ~ Part.3

いまだに頭の整理がうまくできないが、衝撃から少し時間がたったので、なぜ? と、今後のために、ということを他人事目線で考えてみました。 まず、なぜ今回のようなことになったのか? 真相は当事者でもないし熊大にいるわけでもないので全くわからないです…

夢をカタチに・・では何も達成されない ~ Perfect-Logical からCreative へ ~ Part.1

インストラクショナル・デザインは、極めて「ロジカル」な考えです。 それがわからない人たちは、 「“理想”ばかり論じて、時間がかかるし、面倒な手順ばかり作って“直感”も“経験”も取り入れられない!」 「創造性がないじゃないか!」 などとネガティヴな反…

教育成果の提示について ~ 嘘でもいいから!~

今回は、「教育・学習の成果」の提示方略について1例を記します。 例えば、営業向けの教育において「成果」を提示したい場合、 最も効果的なのは、ROI(Return On Investment)を出すことです! ROI(%) = 利益 ÷ 投資額 × 100 そんなことわかってる! と思…

「Learning Analytics」 という幻想・・・

何年か前に、「Learning Analytics」 ということが流行りました。 一部のLMS業者は専用のソフトウェアを売り出したりしましたね。 ちょうど、ロジカルシンキングなんていうのが企業の中でどうにか取り入れだされた頃だったと記憶しています。 それと同時期に…