今日お話しするのは、「内発的動機づけ神話」は、とっくに崩壊しました!
ということです。
何度も言いますが、教育業界は世間のトレンドをすぐに取り入れ、そして捨てていきます。
例えば、これまでのトレンドを適当に列挙すると、、、
・ ICT(AI ,DX , EdTech)
・ エンゲージメント、ウェルビーイング
・ コーチング
・ アクティブラーニング
・ 内発的動機づけ、モチベーション
・ 自律性(アイデンティティ)
・ 行動科学マネジメント
・ 21世紀型スキル
・ ジャスト・イン・タイム
・ メタ認知
・ レジリエンス
・ 思考(ロジカル、クリティカル)
・ Society 4.0 & 5.0
・ ビジョン、クリエイティブ、バリュー
・ PDCA,PDSA,ADDIE
・ フロー、アハ体験
まだまだありますが、こんなところでいいでしょう?
上記のトレンドの中で、いまでも話題になっているものはあるでしょうか? 正直なところほとんどないですね、、、、。
さて、問題は「動機付け」「モチベーション」です!
学習においてモチベーションは重要です。それは間違いがありません。
そして、モチベーションには上記のように「内発的動機付け」と「外発的動機付け」の二種類があるとされています(厳密には明確に2つというわけではないのですが)。
そして、ある時期から、心理学において内発的動機づけ が「神話」になりました。
その背景としては、
・スキナーのオペラント条件づけで、行動は報酬(エサやお金)によって動機づけられる(学習される)と説明。(外発的動機付け)
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・これに対してデシは、人はエサやお金といった外部報酬がなくとも(外発的動機づけ)、内なる心理的欲求に駆られて自由選択的に行動するものだ、課題それ自体に喜びや満足をもって取り組むものだと反論した。
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・デシ(cf. Deci, 1971, 1975; Ryan & Deci, 2000)は、このような課題遂行にともなう自由選択や、課題に取り組むことそれ自体が喜びや満足と繋がって行動に動機づけられることを、「内発的動機づけ(intrinsic motivation)」と呼んだ。
↓
・行動に対する自己決定性の高さが学業成績やパフォーマンス、精神的健康等に影響を及ぼすという「自己決定理論(SDT:self-determination theory)」として発展
このトレンドに飛びついたのが「教育界」です!
内発的動機づけを扱った 「知的好奇心 / 波多野 誼余夫, 稲垣 佳世子(著)」がベスト
セラーになり、「教員免許科目」の教育心理学において主流理論となりました。
人間は生まれつき、進んで情報的交渉を求める旺盛な知的好奇心を持ち、それこそが人間らしく生きる原動力であることを実証し、怠けもの説に基づく従来の学習観・労働観を批判する。特に楽しい学習の設計・幼児の知的教育の可能性を具体的に追及する。
↓
「学びは、楽しい、成功体験、問題解決、自己効力感、メタ認知」
ということに結び付けたのです。
まぁ、目に見えないモチベーションなので、それが重要ということになれば「教育界」としては非常に扱いやすかったのです!
反論される可能性も低いですし、、、、
この内容は長くなるので、続きは次回ということで、、、