「フロー」とか、「ゾーン」とかいう言葉を聞いたことがあるはずです。まぁ、簡単に言えば「時間も状況も何もかもを忘れて、全集中しているような状態」のことです。
「ボールが止まって見えた」みたいな状態のことですね。
もともとは誰もが気づいていたことなんでしょうが、それを「フロー」と名付けて一般的なものにしたのは、有名なミハイ・チクセントミハイです。
ミハイ・チクセントミハイによると、
・完全に集中している
・目標だけに焦点を合わせている
・時間が速まっているか遅くなっているように感じる(?)
・その経験にやりがいを感じる(?)
・苦労なくできる感覚がある(?)
・難しいが、まったく歯が立たないほど難しすぎない
・その行為がほとんど自然に起きているように感じられる(?)
・やっていることに満足を感じる(?)
(?)をつけたところは、怪しい、、ですね? だって、全集中しているのにそんなことを「感じる」ことなどないでしょう?
で、これをビジネス界でトレンドにしたのは、例のコンサル会社ですね?
ここで一気に「胡散臭く」なってしまいました。
学術的な研究までならまだ(それなりに)よかったのですが・・・・・
(なんとなく、フロイトっぽい感じがしますけど、、)
さて、トレンド好きな「教育・学習」の業界も当然、これを取りいれて、研修で大儲けしようとしていました。
もちろん、失敗してますけどね、、、、
ここでは、「教授側」と「学習者」についてのフローについて考えてみました。
「教授側」がフローに入ることって、実は結構多くて、「ご講演座学」をやってる人のほとんどが経験してることだと思います。気が付いたら授業や研修の時間をとっくにすぎていた、、、なんてことですね。
しかし、これはほんとに「害」、「ムダ」、「自己満足」以外の何物でもありません。
「ご講演座学」自体が役に立たないのに加えて、もう完全に「学習者」のことを忘れ去っているんですから、、、、、トイレでも行って勝手に喋ってろ!、、、という感じですね。
一方、「学習者」がフローを体験することは、好きな小説を読んでたり、映画を見てたり、テニスをしてたり、、、、の時にはあるでしょうが、勉強、、特に「企業内教育」を受けていてそんな状態になることなんて、まずないですね!
受験勉強なんかで、内発的動機付けを持った人なんかはたまに経験することもありますが、ごく少数ですね?(東大なんかに入る人は経験してるんでしょうが、、、)
ただ、フローに入らなくても、ある程度の「集中」は学習において必要だということです!
それには、つまらないジョークや、学習内容以外のことを排除して、ある程度の縛りを付けて「学習」する、させることが大事だということです。
「あの先生の授業は面白い!」
っていうのはまずダメで、
「あの先生の授業の内容は面白い!」
だったら、いいですね、、、