大好きなセンゲの「学習する組織」の5つのディシプリンで、もっとも重要だと思うのは、やはり「自己マスタリー」だといつも思うのです。
(自己マスタリー)
個人の成長と学習に関するディシプリンであり、人生において自分が 心から求めている結果(創り出したい未来、創造したいものやこと)を生み出すために、自身の 能力と意識を絶えず伸ばし続けること。
だそうで、、
勿論、その他のディシプリンも重要ですが、人が人として生きていくには、やはり「自己マスタリー」に目を向けてからでないと、その後に続くものは見いだせないのではないかと考えています。
(自己マスタリー)が無ければ、(メンタルモデル)、(共通ビジョン)、(チーム学習)、(システム思考)は意味を成しません。
ところが、企業内の教育・研修や人材育成となると、いきなり「ビジョン」だとか「チーム」だとか「マネジメント」、、、なんてことになっています。
(自己マスタリー)という言葉さえ聞いたことのない人たちに、いきなり「マネジメント」、「チームビルド」、、、の研修などを受けさせます。
これがここ数十年の実状で、結局何の成果も出ない原因ではないかと思います。
特に、リーダー向けの「チームビルド」については、様々な研修会社が合宿までさせて一人数十万円の法外な費用を取って実施したりしていますね?
これこそ、まさに「ムダの極致」だと思っています。
そして、そういった研修で語られることは、
・適切な人材配置の実現
・マインドセットの形成
・チームビジョンの浸透
・マネジメント
みたいなことです。
完全に、個々人というか「人」が抜け落ちていますね?
こういった研修を何回、何十回受けても、何の役にもたたないと思うのです。
極論を言えば、組織、企業、団体、チームなんていうのは、結局は、個々人「人」が集まっているだけのことです。
まず、「人」がいて「組織」があるわけです。
そこで、今日のテーマである(自己マスタリー)ですが、
まぁ、以前も記しましたが、基本的に「人は変わりません」。
というか、他人が変えることは難しい(人は、自分からしか変わらない)。
これは「大前提」です。
なら、何もできないじゃない?
いやいや、「変わる」以前に、上記の研修や教育、洗脳では、「人」について何も考えてもいないし、単なる「部品」としか考えていないから、いきなり「チームビルド」なんていう発想になるのです。
行動を分析すれば「人」がわかるといったような、サイキックがいて、
「DiSC で分析してわかってるから!」
なんてこともあります、、、ね?
いやいや、DiSCなんて、正直なところ何にもわかりませんから!(これもお金と時間のムダですね)
「人」は基本的には変わりませんが、環境や状況によってはより良い方向に進む場合があります(悪い方向に行くこともありますが)し、その時点で、自分の歩く方向を考えます。
ここで、大事なことは、またまた出てくる「内発的動機付け」です。
日本企業がここまで没落(?)した1つの原因は、組織優先、会社があって社員がいる! みたいなことを経営層が言い出して、30年間も給料を上げなかったせいで、「外発的動機付け」からの「内発的動機付け」を導けなかったと考えています。
(自己マスタリー)には、「内発的動機付け」が必要です。それには「外発的動機付け」が必須なのです。
なんてことを言っても、、わかるかなぁ~、、、、、わからないだろうなぁ、、