以前から、オンライン大学というと、よく「ミネルバ大学」が! っていうことがよく話題になりました。
日本においても、いくつかのオンライン大学が生まれています。
しかし、一般的には、オンライン大学というと、通常の大学よりかなり下に見られる傾向があり、これは日本だけでなく、アメリカにおいてもドラマなんかでよく
A 「オンラインで修士号をとりました、、、」
B 「オンライン・・・・ワラワラ」
みたいな感じで、かなり馬鹿にされてる感があります。
そんな中で、「ミネルバ大学」が出てきて、、、多くの教育関連の人々が驚いたわけです。
”超難関!” ということだけが先走っていて、、、
日本からも合格!
とかいった、つまらないことがニュースになったりしました。
でもね、、、
「ミネルバ大学」って、難関どうこう言う前に、「普通の大学」ではないということを誰も語りません。
とにかく、
「ミネルバ大学は素晴らしい!」
「私立にしては学費も安いし!」
「超難関!」
「毎年違う都市で生活しながら、、」
、、、、みたいなことばかりが話題になりましたね?
そして、
「日本の高校生が”ミネルバ大学”に合格!」
これにはかなりの違和感を覚えました。
だって、「ミネルバ大学」って、5つのプログラム(社会科学、芸術・人文科学、自然科学、計算科学、経営科学の学士号)なわけですよね?
メインの内容は、「批判的思考」、「創造的思考」、「プレゼンテーション能力」、「コミュニケーション能力」なんかを養うところですよね?
「普通の大学」が各専門分野を学ぶところであるのに対して、「ミネルバ大学」はある意味、社会や企業においてプラスとなるような知識やスキルを身に着けるところだと思うのです。(教育も学習も何もわかっていない日本の政府や企業のトップは、こんなことを日本の大学に求めようとしていますね、、、、)
これって、、、、「大学」の意味あるんだろうか?
これって、、、、「大学」なの?
そして、外国の人たちは、「普通の大学」や「大学院」を出てから「ミネルバ大学」に入る人が多い(学ぶ文化の違いも大きいですが)のに対して、高校から直接「ミネルバ大学」に入学して、、、、「専門的な知識」はどうするのだろう?
というのが私の考えです。
まぁ、話題だけが先行しているので、初めのころの卒業生はそれなりにいいところで働いたりできるんでしょうが、、、?
確かに、「ミネルバ大学」の授業形態や、毎年違う都市で生活し、、みたいなことは画期的な方略だとは思います。
しかし、肝心の内容は「大学」としてやることなのかな? と思う次第です。
「大学」ではなくて「ビジネススクール」なのではないか、、と?
とはいえ、「ミネルバ大学」の教育方略については非常に素晴らしいものがあります!
1.全体教育デザイン
2.教員への教育徹底
3.授業デザイン
4.事前課題のクリア(MOOC等自己学習)
5.ディスカッション中心(講義0)
6.リアルタイム モニタリング(学習者、教員)
7.個人評価が終了時に出る
システムについても、今ならZOOMとかいくつかのアプリなんかを使えば技術的にはある程度できるでしょうが、ほんとにちゃんと学習について考えられていてすごいですね?
そういうことで言えば、嘗ての熊本大学の教授システム学専攻も同じような感じでしたね、、、、(今は????だけど)