louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

LMS 導入・運用・管理について ~ ちゃんとした運用編 ~

今回は、「運用編」です。


LMSを導入するのは、業者がやってくれます。お金さえだせばなんでもやってくれます。

 

しかし、導入後の「運用」については、、、、例えば、月に1つのコンテンツをアップして公開するみたいなものなら業者にお金を出せばやってくれるでしょう。まぁ、そんな頻度のものなら元々LMSなんて必要ないでしょうから、、、、。

 

ということで、日々の「運用」についてです。

 

まずは、「運用」及び「管理」の立ち位置についてです。

 

ここで重要なことは、社内IT部門に任せず、教育担当部門でLMS運用・管理を行うということです。

 

初めてLMSを導入する場合、IT関連の知識がないといって、IT部門に運用・管理を任せる会社が結構多いです。

 

しかし、IT部門にとっては、LMSの導入までは社内アピールになりますが、運用や管理についてはほとんど雑用感覚となってしまいます。

 

そりゃそうです、自分でやれよ! って感じですね。

 

ということで、必ずLMSの運用・管理については教育担当部門の人を割り当てましょう!(通常、1人で十分です)

 

では、次に大事な3つのことについて順番に記していきましょう。

 

 (1)運用を行う人の必要スキル&コンピテンシー
 (2)運用内容
 (3)開発業者との連携

 

です。

 

(1)の運用を行う人の必要スキル&コンピテンシーとして、下記のような感じです。

 

IT関連)

 

  ・IT全般(ユーザより少しだけ詳しい
        *IT専門家である必要はない*

     ・画像、映像、音声の知識(若干)

     ・ExcelAccess等の基礎的な知識

 

(人的ネットワーク)

 

    ・知識のある人を知っている(訊ける)

 

(教育への意識)

   ・教育に対しての関心 > ITに対しての関心
      >システムは単なるツールという意識
      (学習(教育)の成果が最重要)
    
(スピードと正確さのバランス感覚)
    ・両方あるのがベストだが、最低どちらか一方に長けている
    ・依頼された処理はその日のうちに対応できるスキルとしようとする意識
   
       >教材作成者、ユーザ(学習者)からの信頼


(2)の運用内容については、下記の事項になります。

 

    ・コンテンツ登録作業
    ・受講登録(コンテンツ割り当て)
    ・ユーザ対応(トラブル対応事例)

 

まぁ、これについては慣れの部分が大きいですね。やってれば誰でもすぐにできるようになります。


最後に、(3)の開発業者との連携(関係性)についてです。

 

・ 簡単にやれることは頼まずに対応する(→業者との信頼関係構築)。

・(保守範囲)にない修正を(開発)に関連付けて対応してもらう
  >「次のカスタマイズの時に上乗せするから、、、、」なんて言ってね

・(開発)毎に(保守範囲(費用))を見直さない
  >某業者などは、カスタマイズの費用の15%を毎月の保守料に上乗せするという
   暴挙に出たので、交渉して取り消させました。

・ 開発の仕様、画面等は1から10まで全て依頼しない(イメージ図だけでも作成する)
  >丸投げほど相手の思い通りにさせてしまうことはありません

・ あれもこれもではなく、最低限必要な部分のみ開発。

 

まず、第一にLMS業者になめられたら「終了」です。

業者になめられたらお終い

嘘でもいいので、わかってると思わせることが大事です。

 

相手が素人だ思うと、非常に強くなって、お金をむしり取ろうとするのがIT系の業者ですから、、、、

 

いずれにしても、心理的にLMS業者より上位にいないと、永遠にカモになってしまいます。


こんな感じですかね?

 

私の場合は、もともとメーカーでSEを10年やってたのでカモになることはなかったですが、いろんな企業の教育担当と交流してみて、あまりに酷いLMS業者の所業を知ることになりました、、、、というか、SEやってた頃は自分も同じようなことをやってたなぁ、、、、、と、、、、。

 

とにかく、最低限の知識をつけておかないと、好きなようにやられてしまうということですね。