「学習」が終わったら、「事後テスト」になります。
「事後テスト」は、つまりは「学習目標」を達成できたかどうかの評価であり、以前記したように「真正な学習目標」がたてられているなら、それを問うだけのことなので難しく考える必要はありません。
ただ、企業内教育での「事後テスト」の9割以上が「学習目標」を元につくられておらず、出題者が適当に、ほんとうに適当に内容を選んで、「2、3問」を「〇×」形式で出して、、、結局は、「よくできました!」みたいな状態です。
「学習目標」を網羅せず、、というのはもちろん論外ですが、「出題形式」についても、あまりに頭が悪い、、、
「〇×」形式だと、問題を読まなくて答えても「50%」が正解になります。
「3択」だと、「33%」、、、、
なぜ、こういう問題を作るかというと、
1.「学習目標」を「事後テスト」に転換する能力がない
(この場合、殆どが「学習目標」自体を立てることができていません)
2.めんどうくさい、惰性
3.正答率を高めて、「素晴らしい教育」をやったと画策
という原因があります。
まぁ、ほとんどの場合が、1なのですが、中にはせっかく「真正な学習目標」を立てられているにもかかわらず、2を選択する人もいます。
ある意味、ほんとうに「残念な人たち」です。
3の場合は、「悪質な人たち」です。
それと、出題の数に拘る人たちもいますが、「学習目標」を網羅していれば、たとえ1問でも2問でも大丈夫です。
問題数が重要なのではありません。「学習目標」と全く関係のない問いで数を増やす人もたまにいますが、、、、
出題の仕方については、「複合的な」&「確実な判断」ができる問題を作成することが重要になります。
LMSでの「テスト」の場合、「記述形式」を使用されることは皆無なので(ほんとうは記述形式がいいのですが)、どうしても「選択形式」になってしまいます。
これは「効率」を考えると、いたしかたありません。
そこで、
1.「AはBである」 〇か×か?
2.「BはXである」 〇か×か?
というテストではなく
1.「Aは(?)である」 1:a 2:B 3:C 4:b 5:d から選べ
2.「Xは(?)である」 1:x 2:Y 3:A 4:B 5:y から選べ
みたいにするだけで、少しは違ってきます。
さらによいテストをつくろうとするなら、1.と2.を組み合わせて文章をつくり、その文脈において問うということをすることを推奨します。
そして、この「事後テスト」が終わったら、、、、終了ではなくて、
ここからも、大きな事案が待っています。
そう、「事後テスト」は「評価」なので、「合格」か「不合格」かが判定されます!
ということで、続きは次回、、