louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「教育の合理性」について ~ インストラクショナルデザインを学ぼう! ~

「合理性」

・ 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。
・ むだなく能率的に行われるような物事の性質。


要は、「理にかなっているか?」


ということで、ロジカルシンキングクリティカルシンキングなどの文脈では頻繁に使われますね?

 

何をやるにも「合理性」というのは必要だと思います。


今回は、たまたま目にした「教育の合理性」というコトバについて考えてみます。


「教育の合理性」とは何?


教育が目標を達成するために最適な方法を用い、学習者が効率的に学習を進められることを指します。

だそうです。

 

正にインストラクショナルデザインや様々な「教育の理論」で語られていることですね。


私ごときが、哲学的、もしくはアカデミア擬きの内容を考えても仕方がないので、あくまで”現場感覚”でその「教育の合理性」について考えていきます。


このコトバが表すものを確認してみると、


・学習者に知識やスキルを効果的、効率的に教え、理解させること。


・限られた時間とリソースの中で最大の教育効果を引き出すこと。


・教える内容を適切に構造化し、目標に基づいた教育計画を立てる。


・各学習者の学習スタイルや進度に合わせて教える方法を適応させる。


・学習者の学習成果を最大化し、教育の質を高める手段。

 


「教育の合理性」は、教える側にとっては「教育効果・効率」を最大化する手段であり、学ぶ側にとっては「学習効果・効率」を最大化してくれる手段です。

 

少し道を逸れますが、

 

実は、ここで重要なのは、「教育」というのは、あくまで「教える側」コトバ、論理、概念であり、「学ぶ側」つまり「学習者」にとっては関係がない(まぁ、関係がないというのは言い過ぎですが)ということです。


全世界的に(?)この辺りが常に安易に勘違いされているのは、大きな問題だと思うのです。


「教育」と「学習」は違う!

「education」と「learning」は違う!


という認識をしている人がどれだけいるでしょう?


「教育」と「学習」は、異なる2つの概念です。

ネットでそれぞれを検索してみると、


(教育)


・教育とは一般的に、知識、技能、価値観、信念、習慣などを個人やグループに伝える計画的なプロセス。通常、教師、教育者、またはトレーナーによって行われる。

・教育計画やカリキュラムに基づいて、特定の目標を達成するために設計される。

・教師が知識を生徒に伝え、生徒がその情報を受け取るという形。

 

(学習)


・個々の経験や環境から情報を取り入れて知識や技能を獲得または改善するプロセス。

・教育が提供されるかどうかに関係なく、個々の経験や観察を通じて自然に発生する。

・学習者が積極的に新しい情報を探求し、理解し、適用すること。

・教師による指導だけでなく、自己学習、ピア学習、実践的な経験など、さまざまな方法で行われる。

インストラクショナルデザインを学ぼう!

教育関連企業や、アカデミアの先生たちが、「学び」とか「学びを止めるな」とか、「学びなおし」などというコトバを安易に使われている現状に凄く異常な感覚を覚えるのです。


「教育」「教育を止めるな」「教育しなおし」なら、納得です。


教育者と呼ばれる人たちは「教育のプロ」ではあるでしょうが、ほとんどが「学習のプロ」ではないわけです(かつてはそうであったでしょうが)。


「学習のプロ」は”学習者”です。つまり、「学習のプロ」に対して、もはや「学習のアマチュアに成り下がった人たちが「学習」を語るのは少し間違っているように思います。


と、”本当のこと”はこれくらいにしておいて、、、、


テーマの「教育の合理性」です。


「教育の合理性」を高めるのは、やはり、KKD(勘と経験と度胸)を捨て、システマティックに「教育」をデザインし、統計的に優位な成果を出し続けることが必要です。


そこでは、

インストラクショナルデザイン”を真正に「学ぶ」


ことが”必須”となります。


斜めから少しだけ学んで、インストラクショナルデザインの限界」とかインストラクショナルデザインの弱点」などを考える前に、

 

真正に「学ぶ」ことがほんとうに”必須”です。


熊大のインストラクショナルデザインが崩壊したからといって、インストラクショナルデザインが無くなったわけではありません


書籍も、映像も、パワーポイントも、様々なネット情報も、いくらでもあります。


合理的ではない「教育」

合理性の低い「教育」


99%(これは言い過ぎ?)の世の中を改善するためには、


「教育効果・効率」を最大化することに特化した考えやシステムでしか何も変えることはできないと思います。


何かを「教育」する立場にいる人なら、一緒にインストラクショナルデザインを学びましょう!


インストラクショナルデザイン

教育活動の「効果・効率・魅力」を高めるための手法を集大成したモデルや研究分野、またはそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスのこと」を指す。


合理的に考えて、「効果・効率」だけでいいと思います。

「魅力」を含めることは、合理性を欠いている、、、ように思います。