今回は、「組織の ” 便利屋ベンちゃん ” からから抜け出す ~ いい人でいないこと論 ~」 ということについて考えてみます。

このようなことに関しては、前に少し記したことがあるように思うのですが、、、” 便利屋ベンちゃん ” では、よくわかりませんね? 悲壮感を無くそうと考えた名称なのですが、、、
どの会社、組織においても、「便利屋」になっている人がいます。
(便利屋)
万屋(よろずや)、なんでも屋などともよばれ、様々な雑事の代行業務を行うサービス業者。または、そのような役割の俗称。法律及び行政で規定された公的資格はないが、実施する業務内容によっては電気工事士や消防設備士などの公的資格あるいは建設業や探偵業などの事業許可を必要とするものもある。
これは事業としての「便利屋」の定義です。
そうではなくて、
組織内で、「なんでもかんでも頼まれる」という” 便利屋 ”
の話です。
ここ数十年で最も多い「便利屋ベンちゃん」は、
自分の業務があるにも関わらず、IT 知識やスキルがあるために、
「PCの画面が固まった」
「EXCELのマクロを教えて」
「文字化けするんだけど、、」
などと、自分で調べれば簡単に解決することや、情シスに聞くのが面倒などの理由で小間使いされている人たちです。
上記のようなあまり時間を拘束されない内容ならまだマシなのですが、やがて部署が導入するシステムのプロジェクトに入れられたり、他部署との交渉役にされたり、、、
と、どんどん ” 評価されない雑用 ” がその人に集まってきます。
若い頃なら、それも人脈作りや信頼の獲得などで有用な場合もあります。
しかし、時間はあっという間に過ぎます。
そして、中年をむかえた頃にも同じような状況が続きます。
” 自分が評価される業務の時間や思考を奪われ ” ていくのですから、当然成果も出せず、ポジションも変わらず、、、という人が多いです。
勿論、そういった立場の人たちは、
「いい人」
と認識されます。
しかし、 ” 組織にとって ” は、その前に「どうでも」というコトバが付きます。
「どうでもいい人」
になってしまうわけです。
組織で、「どうでもいい人」になってしまうことくらい厳しい状況はありません。
勿論、組織、特に企業において ” 替えのきかない人 ” など殆どいませんから、根本的に考えれば、全員が「どうでもいい人」なのですが、評価においては数値的&イメージとして大きく違ってきます。
では、そうすれば状況を変えられるか?
それは簡単(それほど簡単ではないですが)です、
「自分しか知らないコト、できないコト」を身に着ける
ことです。
例えば、このブログのテーマである「教育・学習」などについても、ほとんどの一般企業では、トップから新人まで、基礎的な知識もスキルもありません。
人事や教育部門では、研修などで教えられることもあるでしょうが、多くの人は深堀り(自己学習)しませんから、ある程度の時間と労力をかければ、”「自分しか知らないコト、できないコト」を身に着ける ” ことができます。
他にも、業務に直接的は関係はないが、その要素を使うというモノは多くあると思います。
様々な資格を獲ることもそうですし、語学や数学もそうかもしれません(所属部署や業務にもよるでしょうが)。
それで「どうでもいい人」からは脱却できます。
それともう一つ肝心なのは、
” いい人でいないこと ”
つまり、「他人からどう思われるか」などを気にしないことです。
通常 ” 便利屋ベンちゃん ” は相手に嫌われないように、とか、好かれたい、、などという感情を優先して、ついつい不要な雑用を引き受けてしまいます。
「他人は他人」
といった割り切りも、その状況から抜け出すキッカケになるかもしれません(コミュケーションや共感が全く無意味だとは思いませんが)。
別にムリに「嫌われる」必要はないと思いますが、、、