louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「新しいモノ好き」の簡易分類

今回は、”「新しいモノ好き」の簡易分類 ”  というテーマで考えてみます。


” iPhone15 ”  を手にしているアナタのことです!


というのは冗談ですが、経済状況や周りの環境も大きく作用しますが、世の中には極端に「新しいモノ好き」の人がいます。

 

人間誰もが違いますから、細かくそれを分類してみてもあまり意味はないので、「簡易分類」をしてみたいと思います。


どういう人が「新しいモノ好き」になりやすいかというと、


・飽き性の人

・好奇心が旺盛な人

・目立ちたい人(承認欲求)、逆に目立ちたくない人

・計画性がない人

・前だけを見る人(誤ったポジティブシンキング)


こんな感じでしょうか?

 

脳神経的には「ドーパミン」がどうのこうの、、、と言えるのでしょうが、そういったことには無知なので、いい加減な感覚としての考察をします。


「新しいモノ好き」が人類をここまで進化させてきたことは間違いがありませんから、否定する気持ちは全くありませんし、「好奇心」のない人にはあまり興味を惹かれませんね?

新しいモノ”だけ”好き

問題なのは、「新しいモノ」を取り入れる際に、” 過去を無 ”  にしている人が非常に多いということです。


「失敗から学ぶ」がトレンドになった頃、「ポジティブシンキング」とも相まって、


「失敗は忘れて、前を向いて行こう!」

とか、

「倒れるときも前向きに倒れろ!」


みたいなことを言う人たちが多発しましたね?


また、システム開発の世界においても、

 

「従来のようなウォーターフォールなんて時代遅れだから、これからはアジャイルだ!」

なんてのもありました。


そして、「学習」という状況の中にも「新しいモノ好き」というか、” 過去を無 ”にして、「新しいモノ”だけ”好き」な人たちが多くいます。


「新しいモノ”だけ”好き」


これが今回の現実的なテーマです。

 

企業内教育においては「新しいモノ」が次から次へとでてきます。


アンドラジー
・ ICT(AI ,DX , EdTech)
・ エンゲージメント、ウェルビーイング
コーチン
・ アクティブラーニング
・ マイクロラーニング
・ 内発的動機づけ、モチベーション
・ 自律性(アイデンティティ
・ 行動科学マネジメント
・ 問題解決
・ 21世紀型スキル
・ ジャスト・イン・タイム
メタ認知
レジリエンス
省察、リフレクション、インサイト
・ 思考(ロジカル、クリティカル)
・ Society 4.0 & 5.0
・ ビジョン、クリエイティブ、バリュー
PDCA,PDSA,ADDIE
・ フロー、アハ体験
・ リスキリング


このようなコトバが ” 新しいモノ ” としてトレンドに上がってくると、それに飛びつくことは仕方がありませんし、情報としてインプットすることは恐らく重要だと思います。


しかし、多くの人は「新しいモノ”だけ”好き」なのです。


ロジカルシンキング」を学んだ後に、「クリティカルシンキング」を学べば、簡単に「ロジカルシンキング」を無視して忘れ去ります。

 

「アクティブラーニング」を学んだ後に、「コーチング」を学ぶと、何もかも管理して助言と称して口を出すようになります。

 

インストラクショナルデザインでも「ADDIE」を学んだ後に「SAMモデル」を学ぶと、「とにかくプロトタイプを作ろう!」となってしまいます。


「教育・学習」の分野の人も、常に「最新のモノ”だけ”」を追って、

 

「人材育成」「組織改革」などの ” 一般向けビジネス書籍 ” を出し続ける人も多くいます(実際に”企業の中の人”になったことのない人が、状況、環境も、構造もわからずに適当なことを書いているビジネス書の類の多いこと、、、)。


勿論、アカデミアや研究者が「最新」の情報についてサーチすることは当たり前のことで、それ自体はある意味「義務」なのですが、中には”過去””歴史”、そして”現在”を考えずに、「新しいモノ”だけ”好き」な人が増えているような気もします、、、、。