今回は、”「無理やりに ” 天才 ” を造る」ということ ” というテーマで考えてみます。
「教育・学習」のテーマではなく、「人間の愚かさと理性と倫理」のお話です。
先日、たまたまテレビで、 ” 脳 ” についての研究の番組をやっていて少し見ていました・・・・
「サヴァン症候群」や「ギフテッド」についての研究等については、大変興味深かったのですが、結局途中で見るのをやめてしまいました。
芸術やスポーツ、アート系の「天才」は、” 左脳 ” の部位機能に弱いところがあり、その代わりに ” 右脳 ” のいくつかの部分の活性が高い、、、
まぁ、こういうのは大昔からよく言われていることですね?

(右脳人間)
・感覚的で直感的
右脳は直感や感情、色彩や音楽、スペースの認識などを司る。右脳型の人は芸術的な感性が高く、感覚的な情報を直感的に捉える能力があるとされている。
・大局的な視野
右脳は全体像を捉える能力があり、パズルのピースを組み合わせて全体を見ることが得意。
・非論理的
右脳は直感や感情を優先するため、論理的な思考よりも感じたことや経験に基づいた思考をすることが多い。
・創造性が高い
右脳は創造性や想像力を司るため、新しいアイデアを思いついたり、芸術的な作品を作り出す能力がある。
(左脳人間)
・論理的で理論的
左脳は言語や数学、論理的な思考を司っている。左脳型の人は理論的な思考が得意で、複雑な問題を論理的に解決する能力があるとされている。
・細部に注目
左脳は細部に焦点を当て、情報を分析・整理することが得意。
・組織的・計画的
左脳型の人は計画を立てたり、スケジュールを管理することが得意で、物事を順序立てて進めることを好む。
・言語能力が高い
左脳は言語を処理する部分があるため、言葉を使って表現することや、言葉を理解する能力が高いと言われている。
といったことです。
おそらく、” 脳 ” の機能としては、ある程度正しいのかもしれませんね?
番組の中では、プールで左の頭を強くうってから、それまで全く弾けなかったピアノが突然弾けるようになり、作った曲がトップアーチストに採用された、、、という人のことを取り上げていました。
これは事故にあって、そうなった、、、ということです。
検査した結果、左脳の一部の部位の活性が下がり、その代わりに右脳の特定部位の活性が非常に高まっている、、、という内容で、
つまり、
「左脳の機能を弱めれば、右脳の機能が強くなる」
という結論を出し、そのあとに、どこかの大学か研究所で、学生の頭に電磁波か何をあてるという ” 実験 ” の絵が映し出されました。
「左脳の機能を弱める」実験です。
ここで、テレビを消しました。
まるで、「ロボトミー手術」と同じではありませんか?
あまりの ” 倫理観 ” の無さに嫌悪感を抱きました。
また、アメリカでは、表向きは ” 病気になった人とのコミュニケーション ” などというコトバを並べてはいますが、お金にしか興味のないイーロン・マスクが ” 脳 ” にチップを埋め込む実験もやっています、、、、(イーロン・マスクの目的は支配とお金でしょうね?)
人間の ” 理性 ” がここまで低いとなると、
「右脳の機能を弱めれば、左脳の機能が強くなる」と考え、
「無理やりに ” 天才 ” を造る」
という未来が見えてしまいます。
”お金があって”、”本人が望んで”、
「無理やり”天才”」になった人が、結果的に”人類に貢献”できるような発明や研究をすることに何の問題があるのか?
と考える人もいるでしょうが、、、、
「AIに職を奪われる」とか「シンギュラリティ」とかいった類の話とは違って、人間が人間を ” 外科的 ” に作りかえようとしているわけです。
「機能を弱めた左脳は元に戻るのか?」
「機能を弱めた右脳は元に戻るのか?」
「元に戻れば ” 天才 ” は消えるのか?」
そこには「理性」も「倫理」もありませんから、人類は亡びますね?
”天才”を「教育」で造ることはできませんが、支援することはできます。
自分が興味を持ったことについて「学習」「行動」を”継続”させた人の中から ” 天才 ” というのは生まれてきます。
頭に電磁波をあてて”天才”を造るなど”論外”だと思います。