louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「OATHの法則」で考える教育・・・

今回は、”「OATHの法則」で考える教育・・・ ”  というテーマで少し考えてみます。

OATHの法則

マーケティングの考えがなぜ「教育」に、、、と思うかもしれませんが、” 対象者 ” がいるということでは、マーケティングも教育も同じです。


マーケティングの対象者」=「顧客」

「教育の対象者」=「学習者」

です。


(OATH:オースの法則)


顧客の問題意識レベルを4つに分類するフレームワーク

「Oblivious(無知)」「Apathetic(無関心)」「Thinking(関心)」「Hurting(悩み)」という4つの要素から成り立つ。

分類した段階ごとにアプローチを変えることで、より効果的な訴求を行うコピーライティングやマーケティングで活用されることの多い手法。


・Oblivious(無知)

顧客は問題やニーズを認識していない状態。この段階では、教育的なコンテンツや情報提供を通じて問題の存在を認識させることが重要。


・Apathetic(無関心)

顧客は問題やニーズを認識しているものの、それに対して関心を持っていない状態。問題の重要性や解決のメリットを強調することで、関心を引き起こすことが求められる。


・Thinking(関心)

顧客は問題やニーズを認識し、解決方法を探し始めている状態。具体的な解決策や製品・サービスの特徴、ベネフィットを提示し、顧客の意思決定をサポートする。


・Hurting(悩み)

顧客は問題やニーズに対して強い関心を持ち、早急な解決を求めている状態。迅速な対応や具体的なソリューションの提供が求められ、信頼性や実績を示すことで、顧客の不安を軽減し、購入や契約への意思決定を促進する。


ということです。


この(OATHの法則)「教育」に適用することで、学生の学習意識や動機づけを理解し、それに応じた教育アプローチを設計するのに非常に役立つという考えがあります。


・Oblivious(無知)

学生は特定のトピックやスキルの重要性や存在を認識していない。

>基本的な情報提供や導入を行い、そのトピックがなぜ重要であるかを示す。興味を引くための実生活の例やストーリーを用いる。また、学習の目的や目標を明確にする。


・Apathetic(無関心)

 学生はトピックやスキルの重要性を認識しているが、それに対して関心を持っていない。

>トピックの関連性や実用性を強調する。学生の興味を引くような活動やプロジェクトを取り入れる。インタラクティブな方法や実践的なアプローチを使用し、学習内容がどのように学生の生活や将来に影響を与えるかを具体的に示す。


・Thinking(関心)

学生はトピックやスキルに関心を持ち、もっと知りたいと思っている。

>深掘りした内容を提供し、学生が自ら学びを進めることを奨励する。ディスカッションやグループワーク、問題解決型学習(PBL)などのアクティブ・ラーニングを取り入れる。課題やプロジェクトを通じて、学生が学んだことを実際に応用できる機会を提供する。


・Hurting(悩み)

学生は特定のトピックやスキルに対して強い関心を持ち、深い理解や解決策を求めている。

>個別指導やサポートを強化し、具体的なフィードバックを提供する。高いレベルの挑戦的な課題やプロジェクトを設定し、学生が自己効力感を高められるようにする。専門的なリソースや外部の専門家を招いたワークショップなども効果的。


「OATHの法則」教育に適用するメリットデメリット


(メリット)


・個別化された教育アプローチ

学生の学習意識レベルに基づいて教育方法を調整することで、各学生のニーズに応じた個別化された教育を提供でき、学習効果が向上しやすくなる。


・効果的な動機づけ

学生の関心や認識に応じたアプローチを取ることで、学習に対する動機づけを高めることができ、関心を引き出すための戦略が重要。


・学習の深度化

学生が関心を持ち始めた段階で深い学習を促すことで、より高度な理解やスキルの習得が可能になり、学生の学習成果が向上する。


・問題解決能力の向上

学生が悩みや課題に対して積極的に取り組む姿勢を持つことで、問題解決能力が向上し、実践的な課題やプロジェクトを通じて学びを深めることができる。

 

(デメリット)


・時間とリソースの制約

学生一人ひとりの学習意識レベルに応じたアプローチを取るためには、教師が多くの時間とリソースを費やす必要があり、大規模なクラスでは特に困難。


・評価の難しさ

学生の学習意識レベルを正確に評価することは難しい場合があり、不適切な評価に基づいてアプローチを選択すると、効果が得られない可能性がある。


・一貫性の欠如

教育アプローチが個別化されることで、クラス全体の一貫性が失われることがあり、カリキュラムの進行にばらつきが生じる可能性がある。


・学生のプレッシャー

高い関心や悩みを持っている学生に対しては、過度な期待やプレッシャーを与えることになり、ストレスや学習意欲の低下を引き起こす可能性がある。


マーケティングという即座に結果を求められる分野と、ある程度長いスパンで考える教育では若干の違いはあるにしても、” 対象者 ” の状況を見極めることはともに大事なことです。


” 対象者 ” を無視して、


” 自分の売り上げしか頭にないということがわかってしまうような営業 ”

も、

” 自分が教えたいことだけを教壇に立って喋りまくる教師 ”


自己満足に酔っているだけですね?


しかし、「Oblivious(無知)」「Apathetic(無関心)」「Thinking(関心)」「Hurting(悩み)」見極めは非常に難しいものがあります。

特に、


”「Oblivious(無知)」と、「Apathetic(無関心)」の見極め”


”「Oblivious(無知)」「Apathetic(無関心)」と「Thinking(関心)」の見極め”


は通常困難を極めます。


ある程度割り切って、

”「Oblivious(無知)」と、「Apathetic(無関心)」は同じ”

と考えると、いかに” 興味 ” をひかせるか? ” 必要 ” だと思わせるか?


という方略で統一はできますね?


ところが、最も厄介なのが、


”「Oblivious(無知)」「Apathetic(無関心)」と「Thinking(関心)」の見極め”

 

です。

 

関心があると思い込んで、様々な情報提供や便宜をはかったにもかかわらず、結局は商談にならない場合や、深く学びたいと言われて関連文献を紹介しても全く読んでもいない、、、

などということも多々あります。


何度か記しましたが、こういったことは” 顔 ” ” 態度 ” を見てもわかりません(顔を見れば何を考えているかわかる、、、と思ってるサイキック先生は多いですが、、、)。


しかし、そういったことに負けずに、、、個別に対応するということは「教育」において最も重要なことなので、一人ひとりの「学習者」に真摯に向き合うことが求められます。

これができない「教育者」は「教育」の場から去るべき・・だと思うのですが、、、