今回は、 ”「働かないオジサン」というカテゴリー(定年のある国での誤謬) ” というテーマで少し考えてみます。

これまた下らない ” ビジネス書 ” を発端に言われるようになったトレンドワードです(ほんとに ” ビジネス書 ” というのは、百害あって一利なしですね?)。
”お局 ””窓際 ””社内ニート ” ”妖精さん ” とかと同じようにステレオタイプな根拠のあまりないカテゴライズがどの会社にも蔓延っています。
誰もがある程度の年齢になれば(私も含めて)、ほとんどの人がこのようなカテゴリーに入れられているのではないでしょうか?
(働かないオジサン)
周囲の期待する役割に対して、成果や行動が伴っていない中高年の男性社員を指す用語。
存在感が薄いため妖精さん(ようせいさん)とも呼ばれる。
全く働いていないわけではないものの、働きに見合わない高い報酬を受け取っているとして批判されている。
(働かないオジサンが仕事中にしていることについての行動)
・休憩が多い
・ボーっとしている
・無駄話をしている
・ネットサーフィンをしている
・プライベート・趣味について調べている
だそうです。
給料や役職についての不満や妬みはわからないではないのですが、他はあまりにもいい加減な決めつけが酷いように思います。
簡単にトレンドに流される日本(だけではないが)の若い人々の誤謬には、
”年功序列 ”
がスタンダードであった日本の会社は、”若手登用 ” ”能力主義 ” などというこれまたいい加減なカテゴライズで徐々に変化しようとしていますが、
年齢による環境を加味した収入と支出の関係性を考えられないこと、
”終身雇用 ”
という ”嘘 ”の啓蒙のせい(日本では通常、定年があり、どちらかというとアメリカなどの定年のない社会のことを ”終身雇用 ” と呼ぶべきですが、解雇が難しいということを間違ったコトバで定義してしまっています。本当は定年まで雇用ですね?)で、
「いつまで会社にいるつもりだ!」
とか、
「老害、、、早く辞めてほしい、、」
といったような勝手な感情の捌け口として使っているように思うのです。
定年のないアメリカだと、若くても年寄でも、ほんとうに働いていない(役にたっていない)人はすぐに解雇されますものね、、、
おそらく、定年が50歳だった大昔には、このようなヤッカミも嫉妬もなかったのでは、、、と思ったりします。
前にも記しましたが、実際には ”働かないオジサン ”も、”働かないオバサン ”も ”働かないオニイサン ” も、”働かないオネエサン ”もいますし、企業において最も ” 害 ” であるのは、ゴルフや銀座通いばかりしている ”働かない役員 ” ”働かない経営者 ” だと思いますが、さすがに社員としてはそれは言えません、、、、ね?
また、他人を ”働かない ” と決めつけている人は、”自分はこんなにも働いている ” という認識があるのだと思います。
しかし、その ”働き ” は会社の利益にどのくらい関与しているでしょうか?
こういったことを記すと、また ”老害だ ” といわれますが、20年も30年も会社にいたら、いやでも多くの知識やスキル、ネットークなどができますから、そういったことをうまく使えないリーダーや会社が無能な場合も多くあります。
今では少なくなりましたが、” 役職定年 ” などという制度もありましたね?
多くの企業ではその負の効果(?)が大きく(定年前に役職はなくなり、年収も大幅に下がり、、、、、それは誰もがやる気をなくします)、やめていますが、今は、”再雇用 ”という制度がよく似ているかもしれません。
今後は、定年の延長により ”役職定年 ” という負の制度が復活するかもしれませんが、そうなると ほんとうに ”働かないオジサン ””働かないオバサン ” が増えてくるかもしれないですね・・・
終身雇用など大嘘で、”年金だけで生活できない定年のある国 ” の行く先はかなり暗い、、、、のかもしれません。