louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「TPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)」より「2Pac」!

GIGAスクール構想なんていうものが出てくる前に、TPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)という考えがありました。


TPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)は、教師が持つべき知識を表すフレームワークです。


TPACK3つの知識領域の組み合わせです。


・Content Knowledge (CK):

教科内容知識。教師が教えるべき内容、つまり教科や専門分野の知識。

 

・Pedagogical Knowledge (PK):

教授法知識。教える技術や戦略、学習理論など、教師が持つべき教育方法に関する知識。

 

・Technological Knowledge (TK):

技術知識。教材作成や情報検索など、教育に利用するための技術やツールに関する知識。

 

これらの領域はそれぞれ単独で存在するだけでなく、相互に関連しあいながら教育活動を支えます。その相互作用を示すため、TPACKモデルでは次の3つの統合知識領域も示されます。


・Pedagogical Content Knowledge (PCK):

教科内容と教授法の統合。特定の内容をどのように教えるか、どのように理解させるかに関する知識。

 

・Technological Content Knowledge (TCK):

教科内容と技術の統合。特定の内容をどのように技術を用いて表現、体験させるかに関する知識。

 

・Technological Pedagogical Knowledge (TPK):

教授法と技術の統合。どのように技術を用いて教えるか、学習を促進するかに関する知識。

 

そして、これら全てが統合された状態がTPACK、つまり「技術的教科教授法知識」となります。

これは教師が目の前の学習者に対して最適な教育を提供するために必要な、内容、教授法、技術のバランスの取れた理解を指します。

 


つまるところ、教師の知識・スキル的なものの考え方です。

 

元々あった、

PCK(Pedagogical Content Knowledge) (「教授学的内容知識」 「授業を想定した教育内容/教材の知識」 という教師の知識概念)「テクノロジーを足したような感じですね?

TPACK? EdTech?


教育関連企業では、EdTech(Education&Technology)なんていう大雑把なコトバでトレンドを作ろうとしていましたが、あっさり消えました。


「ICTを教育に!」とかGIGAスクール構想」となって、急に教師に「テクノロジーが必要だという風になりましたが、実はそのずっと前から、時代を見ていれば教師だって「テクノロジーの知識やスキルが必要になることはわかりきった話でした。

 

では、現在の状況はどうでしょう? 

確かに10年前にくらべればICTをツールとして使用した教育(のようなもの)が多く行われるようになったと思います。

 

しかし、それで学力が上がってますか?

 

こういったフレームワークを考えるのはアカデミアの先生たちで、彼らにとってはこれを論文化すればそれで終了です。

 

しかし、こういった理論を真に受けてそのまま教育に取り入れよう! なんてことをする人はほとんどいないし、大体、その大前提として、教師が「教育」をいまだに「教える」「伝達」としてか考えていないので、何も変わらないし、逆に手間を取られて寧ろマイナスになるような場合も多々あります。


これは、学校の教師に限ったことではなく、企業での教育や研修を担当している人たちにも共通のことです。


すべては、その「思考」、「概念」を180度転換する必要があります。

 

「学習者中心の、、」というコトバが語られだして、もう数十年も経ちますが、学校教育、企業内教育はずっと変わっておらす、いまだに「教える」「伝達」がほとんどで、「教授側中心」です。


それに、

・Content Knowledge (CK):
・Pedagogical Knowledge (PK):
・Technological Knowledge (TK):

のうち、教師や教育担当が持っているものなど、「CK(教科内容知識。教師が教えるべき内容、つまり教科や専門分野の知識)」だけです。

 

教授方法や理論を学ぶでなく、テクノロジーを習得するでなく、、、、

どこの学校も、どこの企業もそんな状態でしょう?

 

前回も記しましたが、特に「日本企業の経営者」は「教育」「人材育成」ということに無知で、「教育担当」「人事」は「教育・学習」について学ばないというのが現状です。

 

一番早いのは、オードリー・タンさんみたいな有能な人が企業のトップになって、トップダウン「教育」とは「学習」とは、「人材育成」とは! とやることですが、たとえそんなトップダウンがあったとしても、ボトムが今のような人たちばかりでは、成果は出せないでしょうね、、、

 

と、愚痴ばかり言っていても仕方ないのですが、、、、

 

なんとなく日本企業の状況をみていると、

TPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)を学んだり、研究したりするより、2Pacの音楽でも聴いてた方がマシじゃないか、、、?

 

と思ったりするわけです。

 

少し、、、疲れてるな、、、