会議、ワークショップで、「グランド・ルール」と称して、
「批判はしない」
ということが最初に宣言されたりします。
学会では、
「若手育成のために、批判はしないでください」
なんて言われます。
これって、どうでしょう?
おそらく、「グランド・ルール」なるモノも、「批判をしない」という ”謎ルール” も、どこかの「ファシリテーション研修」を行う会社が広めたのではないか? と、思っています。
企業のスタッフ部門、特に教育担当部署や人事部に配属されると、まず最初に行かされる「研修」が「ファシリテーション研修」ですね?
「ファシリテーション(facilitation)」とは、
・「会議やミーティングを円滑に進める技法」のこと。
・時間(スケジュール)管理
・参加メンバーの発言を促しながら、多様な意見を瞬時に理解・整理していき、重要なポイントを引き出しつつ、議論を広げ、最後には議論を収束させ合意形成をサポートする、こういった一連の行動を指す。
・ファシリテーションの最大の目的は、参加メンバーの「腹落ち感」を生み出すこと。
・ファシリテーションの役割を担う人のことを、「ファシリテーター(facilitator)」と呼ぶ。
実に、、下らない、、ですね?
殆ど、「ビジネス・マナー」と同じ匂いがします。
このどうしようもない「ファシリテーション」の中でも、最も ”ダメ” なのが「批判はしない」ということです。
学会などでは、若手の発表時に、どこかの偉い人たちが、一見理不尽にも思えるほど ”責める” ということが昔は結構ありましたね?
「この内容について、あまり詳しくなのですが、、1つお教えください、、」
から始まる ”若手いじめ” みたいな学会に参加したことがありますが、聞いている方も、結構嫌な気になることは確かです。
しかし、折角発表したのに、何の意見ももらえないことより、何か言ってもらった方が、その後の学びにもつながると思うのです。
学会において、
「若手育成のために、批判はしないでください」
というルールはやめた方が絶対にいいですね、、、、?
また、企業の会議やワークショップでは、
「批判しない」=「間違っているかもしれないことを肯定」
ということです。
そんなマヌケな会議に何の意味があるでしょう?
「ダイアローグ」だとか「1on1」なんていうのが流行っても、他人の意見をそのまま受け入れるだけの行為に時間を割くなんて、、、あまりにも愚かですね?
そういうと、「協調性」だとか「コミュ力」とかいう別のトレンドが顔を出してきますが・・・・
いや、意見をぶつけ合えることがないのなら会議などする必要は無いのですから、、、
”メールで十分です”
こういった「批判はしない!」といったルールがある会議、ワークショップ、学会に参加して、何かためになったことが一度もありません。
どこかのユーチューバー(インフルエンサー)のように ”論破” する必要など全くありませんが、
「議論」したり「質問」したりするのは、その意見・提案・発表内容が受け入れられないからです。
会議、ワークショップ、学会で、
「批判はしない!」
という ”謎ルール” は、”マイナス の要素” しかないのではないでしょうか?
大体、「ファシリテーション研修」なんて、なぜ受けさせるのでしょうか?
正直なところ、、、「ビジネス・マナー研修」とともに、最もムダなことのように思います。