louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「 XR(Extended Reality/Cross Reality)と教育の親和性」について

今回は、「XR(Extended Reality/Cross Reality)と教育の親和性」ということについて考えてみます。


” 教育の世界 ” でも、徐々にではありますが「XR(Extended Reality/Cross

Reality)」が取り入れられることが増えてきました。


(XR)

現実の物理空間と仮想空間を融合させて、現実では知覚できない新たな体験を創造する技術。 

VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などの先端技術はいずれもXRに含まれており、それらの包括的な総称。


” 教育の世界 ” と記しましたが、” 教育の「現場」” のことではありません、主に「教育関連企業」” 商売の世界 ” の話です。


「効果的な学習体験が生まれ、教育の質が向上」


というような名目を上げて、コンテンツ&ハードウェア&ソフトウェアを売り込もうとしている会社もあります。


ただ残念なことに、「XR」ならコレというようなハードウェア&ソフトウェアは出てきていません。Facebookが社名を「META」に変えても、何千ものスタートアップ起業が開発に力をいれようが、「スタンダード」となるようなモノは現れていません。

XR(Extended Reality/Cross Reality)

当然ながら、最大の障害になっているのは、ハードウェアだと思います。

 

グーグルグラスがコケて、すべてがまずい方向に行ってしまいましたね?

 

メガネでダメなら「ゴーグル」、、、という意味不明の展開により、更に障害が大きくなったような気がします。

 

前にも記しましたが、メガネでさえ面倒だし、不快感があるのに、更に大きく、重く、カッコ悪い「ゴーグル」になって誰が、、、と考えなかったのでしょうか?

 

「XR」が一般的になるには、間違いなく「ゴーグルからの脱却」が必要だと思います。


まぁ、それはそうとして、


「ゴーグル」に代わる面倒と不快感が解消さるハードウェアがいつか開発されて、「XR」があたりまえになった


として、「教育との親和性」はどうかというお話です。


「XR」のウリというか、できることは基本的に「体験」です。


・イマーシブな学習体験

学習者は従来の教室や職場で学ぶよりも、より実際的でエンゲージメントの高い学習体験を得ることができる。生物学の授業であれば、実際に細胞や生物を3Dで見ることができ、歴史の授業では、重要な歴史的瞬間を再現し、学生がその場にいるかのような感覚を味わうことができる。


・リモート学習の強化

物理的に学校や職場に行けない場合でも、リモートで質の高い教育を受けることを可能にする。自宅からでもインタラクティブな授業に参加することが可能となる。


・実践的なスキルの習得

特に専門的なスキルや知識が必要な分野で、理論だけでなく実践的な経験が重要である場合、XRは大きな助けとなる。医学生VRを使用して手術のシミュレーションを行い、実際の手術に臨む前に技術を磨くことができる。


・学習効果の向上

XRは視覚的な学習を強化し、理解を深めることができる。学習内容を長期記憶に保存しやすくなり、学習効果が向上する可能性がある。


「体験」「経験」ということが、「学習」に関与することは間違いないですね?

 

確かに、自分の目で見てシミュレートできるという「体験」は、社会人教育においては重要なポイントだと思います。アウトプットの学習にとっては、かなり有意義なモノになる可能性はあります。

 

医者や営業職、接客業でのロープレデモンストレーションの精度が格段に上がることは容易に想像できます。

 

全ての企業内教育社会人教育とは言いませんが、”業種、職種、学習の内容によって”は、「親和性」はある程度高いと思います。


では、学校教育はどうでしょう?

 

たまにメディアなどで報道される大きな「ゴーグル」をかけた生徒の姿を見ると、「?」と考えさせられます。

 

何度も、何度も記しますが、現在の「受験」のための「学校教育」においては「探究学習」総合学習「面倒でなく、不快感もないXR」も必要がない、というより「害」であると考えます。


勿論、受験体制が大きく変わり、「XR」を使ってAIとコミュニケートするような試験が出てくれば対応する必要はでてくるでしょうが、現状では、あまり「親和性」はよくないのではないかと考えざるをえません。


「夢の睡眠学習のように「ゴーグル」をつけて数時間経つと学習内容が記憶に埋め込まれる、、、みたいなことが起こるわけもなく、学習、特に受験のための学習においては「体験」「経験」はそれほど重要ではないと思います。


ということで、「XR(Extended Reality/Cross Reality)と教育の親和性」は、対象や環境によっては高いモノもあるかもしれない、、ということですね?


未来のことは誰にもわかりませんから、学習に効果的・効率的なコンテンツ&ハードウェア&ソフトウェア絶対に出てこないとは言い切れませんが、そういったモノを開発して販売する「業者」「教育・学習」の理論や知識・スキルが無いことは明らかです。

 

e-Learning

 

「垂れ流しの e-Learning 」

 

となったように、

 

「XR」

 

「垂れ流しの XR 」

 

になる可能性は非常に高いのではないでしょうか?


「効果的な学習体験が生まれ、教育の質が向上」

ということを第一に考える教育関連企業が出てくれば話はかわります。