louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

「楽観的」と「悲観的」 ~ 計画錯誤(planning falacy) ~

今回は、 ”「楽観的」と「悲観的」 ~ 計画錯誤(planning falacy) ~  ”  というテーマで考えてみます。

「楽観的」と「悲観的」 ~ 計画錯誤(planning falacy) ~

” 人間の性格 ”をごく大雑把に分けると、「楽観的」な人か、「悲観的」な人になるかもしれません。


世の中に数多くある、商売でやられている性格判断(MBTI、DiSK、占い等)にはほとんど興味がないのですが、


「意思決定」「判断」を行う際に、それを「楽観的」に捉えるか、「悲観的」に扱うかによって、その後の結果が大きく変わってくることがあります。


「学習」においても、「楽観的」と「悲観的」は大きな問題です。


とはいえ、 ” 性格 ” は、そう簡単に変わるものでも、変えられるものでもありません。


そのことを踏まえての話です。


(計画錯誤:planning falacy)


人は、過去に計画どおりに進まずに失敗した経験が繰り返しあったとしても、新たな計画を立てる際に楽観的な予測をする傾向がある。

失敗した経験が活かされない。

予測しなかったトラブルが生じたり、ほかの仕事が舞い込んできたりといったことが多々あり、それでも、新たな計画を立てるときに最善の状況を想定してしまう。

あるタスクを完了するのに必要な時間やコストを、実際よりも大幅に少なく見積もってしまう傾向。

楽観バイアスにより、必要な時間を過小評価する現象。

 

「学習」で成果を残せない人の多く(?)が、この「計画錯誤」に陥ってしまう傾向があるように思います。


大抵の「学習者」が、定期テストなどの数週間前には「学習スケジュール」を立てます。


(普段から計画を立てて「学習」をしている人にとっては、定期テストだからといって焦ることもないのでしょうが)、現在の学校教育においての評価の大部分は定期テストの結果で決まります。


それゆえ、定期テストの2週間前くらいからは、授業も自習が多くなったり、「ココ出ます!」みたいな意味不明のサポート(?)が行われたり、部活動禁止、、、などと学校全体が定期テストモード」に入るため、普段は勉強をしない人たちも否応なくテスト対応の「学習スケジュール」を作成します。


通常は、自分が立てたスケジュールをすべてこなすことができれば、定期テストでは、それなりの点数をとれる、、、、ように思います(わかりませんが)。


しかし、 ” 楽観バイアス ” による「計画錯誤」で、自分の「学習処理能力」ではとても達成できないスケジューリングをしてしまう人が多く出てくる、、、


そして、これは会社での仕事にも同じように当てはまります。


自分やチームの処理能力や、トラブルが起きるかもしれない、その場合どうするか、、などということを全く考えずに「あまりにも楽観的」に、計画を立てる人たちがいます。

 

そして、失敗したり、納期に間に合わなかったりします。


企業においては、こういったことへの対処として、


ロジカルシンキング

クリティカルシンキング


などが取り入れられてきました。


勿論、そういった考えは重要ですが、それとともに「楽観的」「悲観的」を考える必要があるようにも思うのです。


「ポジティブシンキングで行こう!」


というのは、聞こえはいいし、ビジネス書によく出てくる「よいリーダー」の要因みたいに考えられていますが、「学習」においても「仕事」においても、ある程度「悲観的」に判断をしたほうが、結果としてはいいことが多いのではないか、、、と考えたりします。


MECE(大嫌いな)にあらゆることを洗い出してスケジューリングしたとしても、予期せぬことは起こります。

 

そこで初めて「悲観的」になったりしますね?

 

テスト準備も仕事も、そうなってしまってからはまともな結果など望みようがありませんし、違った状況でも同じように「計画錯誤」に陥ります。


すべてを「悲観的」にということを言いたいわけではありません(それでは人生はつまらないですから)が、


せめて

 

「学習スケジュール」や「プロジェクトスケジュール」を作成する際は、「計画錯誤」に陥るかもしれないということを認識して、少しだけ「悲観的」に考える必要がある

 

ように思うのです・・・