今回は、 ” まずは「学習者配置」から ” というテーマで少し考えてみます。

学校教育、企業内教育が機能していない最大の原因は、
「学習者配置」の観点がない
ということです。
「学習者配置」といっても、授業の席などのことではなく、「レベル別」「習得知識別」といった「配置」のことです。
そういった「学習者配置」は、 ” 平等・公平性 ” などを理由に無視され続けてきました。
” 個人・個別対応 ” ができない現状では、学習者の成果を少しでも向上させようとするには、 ” まずは「学習者配置」から ” 取り組む必要があると思うのです。
学校では、上の学校に進む際に、” 入試 ” という「学習者配置」というか、” 選別 ” が行われます。
たった一度の ” 入試 ” で、その人の人生を決めてしまうということについての是非は昔から問われてきましたし、その対策として ”推薦入試 ”や ”AO入試 ” などの割合も増えてきました。最近では、国立医学部などでもそのような方式で合格を出すことも多く、それはそれで問題もあり、もっとうまくやればいいのに、、、、とも思ったりしますが、、、
「教育」に話を戻すと、学校では年齢、企業では役職などでグループ化され、授業や研修が行われています。
これは、「学習者配置」ではなく、何の根拠もない「配置・グループ化」であり、
「教育を行う側の都合」
でしかありえません。
「学習者配置の原則」
教育や研修の場面で、学習者をどのようにグループ分けしたり、座席配置したりするかに関する基本的な考え方や方針。
学習効果を最大化するために非常に重要。
・学習レベル(理解度に応じて配置を工夫)
・学習スタイル(視覚型・聴覚型など)
・異なる背景を持つ学習者を混ぜることで多様な視点を得る
というのがあります。
学習スタイル、背景で配置するというのは、なかなか面倒ですし、実状が繁栄されずらいということもあります。
よって、通常は「学習レベル」での「配置」を行います。
それで十分といえば十分だと思います。勿論、もっと高度な「教育」「学習」を行う場合には、スタイルや背景も考慮して「配置」を行うことがいいのでしょうが、、
「学習レベル」で「学習者」を分けるという、当たり前のことをせずに、どうやって「教育」を行うのでしょう?
と、思ってしまうのです。
学校の授業でも企業の研修でも、よく言われるのが「中間層」もしくは、「中の下」の人をターゲットとして「教育」を行う、、、
というわけのわからない ” 神話(?) ” があります。
そうではなくて、
「前提知識を有し、かつ 事前テスト不合格」の学習者だけにそのインストラクションは必要
なわけです。
何度記しているように、TOTE-MODELを使えば、3種類の学習者に「配置」できます。
・準備不足者
・教育不要者
・当該インストラクション対象者
勿論、その都度「前提テスト」「事前テスト」を行うことは面倒なことかもしれません。
しかし、3パターンの「教育方略」を用意しておいて、「学習者配置」すればいいだけのことです。
” まずは「学習者配置」から ” という一手間をかけないと、どんなモデルや方略を駆使したとしても「学習」の成果など出るはずがありません。
つまり、ここが「教育」のスタートなのだと思うのです。