louribot’s blog

学習成果の出る企業内教育(教育全体)についての考察を語ります

アカデミアの先生にはわからないこと(研究と実践の乖離)1

教育や学習の理論を学ぶには、様々な方法があります。

企業人においては下記の5つくらいの方法があるかと思います。

 

1.書籍で学ぶ

2.ネットで情報収集し学ぶ(e-Learning含む)

3.大学に入る

4.公開講座で学ぶ

5.共同研究で学ぶ

 

私の場合は、3の大学に入ることは年齢的、経済的なこともあって断念しましたが、1、2,4,5は実践しました。

 

その中で、もっとも効果的・効率的な方略は、まずは、1の書籍を買って(鈴木先生の本とか)何度も読み返してみる、ということです。

インストラクショナルデザインの原理

この本を最初に買いました。1回目に読んだときは、なんとなくわかった気になりましたが、今一つピンとくるところがありませんでした。しかし、2回、3回と読み返すたびに、、、「そうそう!」「間違いない!」なんていう感じで、結局は、これまでに5回は読み返しています。

 

正直、IDの考え方や学習、教育の理論においては、この書籍は「完璧」だと思います。

もちろん、新しいモデルや理論については、ライゲルースや鈴木先生の新しいものを学んでいくわけですが、この「インストラクショナルデザインの原理」の内容を習得しないと、次に進むことは難しいと思います。

 

会社で、企業内教育を行っている部下や同僚にも配って読んでもらうようにしましたが、全員が1回読んで、、、終わりでしたね。

言葉も何もかも分野違いの人たちですから、仕方ないといえば仕方ないことなのですが、ここがつまずきの第一歩でした。

 

でもまぁ、他人をあてにしていては何も良い方向にいかないので、自分だけで社内、社外問わずインストラクショナルデザインや、教育・学習の理論をアピールしていきました。

 

数年その活動をして、それなりの成果も出し、やっとのことでアカデミアと共同研究をするところまでたどり着きました。

 

その頃には仲がよくなっていた先生と、営業系の学習について様々なパターンや方略、デザインを考えました。

前に記したSCCを企業内教育に取り入れるというのも1つの案でした。

 

しかし、実際に実施することと、デザインを作成することは全く違います。

 

企業には企業にいないとわからない「ややこしいこと」や「権力争い」、「部下の手柄は上司の手柄」、「批判したいだけ、、、」とかの、多くの面倒事があります。

 

そして、それぞれと折り合いをつけてプラス、マイナス、かけたり、割ったりして最終系に持っていきます。

一般的に教育関連のコンサルタントアカデミアの先生主体で行うプロジェクトが失敗する原因はここにあります!

 

では、次回からこのあたりを深堀り(?)していきましょう!